ユーロ/スイスフランは1.1804フラン、スイスフラン/円は97.69円まで「スイスフラン買い」が続きました。
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この「スイスフラン買い」の外しが起きる可能性が高いため、短期的には、スイスフランは反落する可能性が濃厚です。
仮に、ユーロ/スイスフランが1.2150フランを超えてくるようであれば、スイスフランの売り戻しが加速する可能性があるため、注目しています。
■今週に入り、一時は豪州の利下げが相場に織り込まれた
そして、最後はリスクアセットの代表である豪ドル/米ドルです。
金利先物市場では今週に入り、RBA(豪州準備銀行)の利下げ(⇒利上げではない!)が織り込まれ、それに呼応して、豪ドル/米ドルは一時1.0391ドルまで急落しました。
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しかし、多くのエコノミストは年内の利上げ予測を変更していません。そのような中で、市場は利下げへと目線を下げてきたため、そのギャップがマーケットで話題になっていました。
ところが、6月29日(水)の夜になって悲観論が大きく後退したことから、利下げ予測も大きく後退しました。
マーケットでは豪ドルの買い戻しが広範に行われ、現執筆時点で、豪ドル/米ドルは1.0740ドル、豪ドル/円は86.35円まで上昇しています。
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ちなみに、6月29日(水)に某米系証券が豪ドル/円のlong(買い持ち)を推奨するレポートを出していることも、マーケットで話題になっています。
市場参加者に聞くと、そのターゲットは90.00円、stop loss(損切り注文)は84.00円とのことでした。
■市場は短期的にrisk onのセンチメントに傾いている
本日は6月最終日で、米国の「QE2(量的緩和策第2弾)」の最後の日となります。
「QE2」後のマーケットについて、「株安・コモディティ安・米ドル高」というシナリオが大半でしたが、市場はその動きを今月中に織り込み、本日はその逆流が起きています。
「金融マーケットは相場の流れを先読みして動く」という典型とも言えるでしょう。
ともあれ、出口の見えない長い道のりである「ギリシャの債務問題」は一時停戦となりました。
市場は短期的にrisk onのセンチメントに傾いているため、今週後半は、ユーロ/米ドル、ユーロ/スイスフラン、豪ドル/米ドル、豪ドル/円あたりは上値を追う展開でしょうか?
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