■リスクオフ相場では豪ドルの下げ足が加速?
調整相場が終わると、再び米ドル安になり、ユーロ/米ドルは上値を探るという見方が米系を中心に増えている中、大きな反発(米ドル安・豪ドル高)が期待されていないのが豪ドル。
今回の中央銀行相場の上昇でユーロ/円は一時、103.89円まで急騰しましたが、豪ドル/円は8月の高値である83.50円にも届かずあっさり反落。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
ここに来て、本邦投資家の豪ドルからの資金流出が増えている模様です。
もっともこのところの豪ドル/円は79~83円の狭いレンジでの推移に終止しており、急落するわけではないのですが、豪ドル投資を支えてきた本邦投資家のセンチメントが変わりつつあることに欧米の投資家は注目しています。
仮に米系投資銀行が考えているように、来月再び「米ドル安・株高」が進んだとしても、上記の点から豪ドルの上昇は緩慢なものになる可能性が濃厚。
逆に今回の主要中銀の緩和策にも関わらず、10月以降グローバルに株価が低迷し、リスクオフの展開になった場合は、ユーロ債務問題を抱えたユーロよりも豪ドルの下げ足が加速されるのではないでしょうか?
ともあれ、sell the fact(事実売り)での調整の後、「雇用が改善されるまで継続する」と言われているQE3効果で10月は再びユーロ/米ドルが反発するのかどうかに注目。
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