金曜日は雇用統計だった。前回、不信を招いた失業率がどうなるかに注目が集まった。7.8%なんて出来過ぎではないのかという意見も多いなか、マーケット自体はリスクテークに傾いて指標を待つ。ドル円は80円台に乗せてきて、上値追いの姿勢を変えない。ユーロ円も一時期ほどの勢いはなくなったものの、押しても102円台までと堅調さを維持して103円台で迎える。
問題はユーロドルだ。確かに木曜日にギリシャの裁判所の違憲ではないかという見解で欧州の信用不安が再燃してもおかしくない状況になって、それで欧州通貨は全般的に売り込まれた。ユーロドルも9月の雇用統計のときに1.28台に乗せて来てからは、1.28-1.30ゾーンか、1.30-1.32ゾーンでレンジ取引が続いている。
ところがそれが下のゾーンに移行して、アジア時間では一段安し1.28台に突入した。いよいよ1.2800が割れるかどうかの瀬戸際まで来ている。単純に雇用統計が良いだろうということで、ドル買いに進んでいるわけでもなさそうだ。すでに前日のADP指数が良かったことで、雇用者の数が多少、予想より良くても反応しきれないだろう。
もし雇用統計のペイロールが20万人でも出れば別だが、やはり関心は失業率が8%台に戻すかどうかであった。ドル円は上に行きたくて仕方がなさそうなので、指標が良かったらそのまま上値トライしそうだが、上サイドにはオファーもびっしりと言うし、あまり高値追いはしたくはないところだ。
結果が良くてドル買いになった場合でもユーロドルは下げそうなので、私はユーロドルのショートで臨むことにした。すでに欧州序盤でも売り込まれていて、1.28台の後半である。下がっても1.2800ラインがサポートされている。
日足のチャートを見ても、1.2800近辺がネックラインを形成しているようで、ユーロショートの利食いはその手前ということになる。ということはリスクもそれなりにしか取れないわけで、30ポイントvs60ポイントのOCO注文で臨むしかなさそうだ。とりあえず1.2884で売りこんで指標を待つことにした。
結果は就業者数が17万1千人となり、予想を大きく上回った。一方で失業率だが、7.9%で予想通り。しかしこれを額面通りに受け取っていいものかどうか。なにぶんにも大統領選を翌週に控えているのである。政治的な配慮があるとはだれも公言しないが、お金を賭けて取引しているプレーヤーとしてはそこまで勘繰りたくなるところだ。まあ解釈よりもマーケットでの値動きのほうを信じたいという立場だ。
数字が出た直後はグローベックスでの米国株は急上昇。2週間ぶりの高値圏で値を上げる。ドル円は80.50を越えてきて、なおも堅調。ユーロドルはドル買いの方向で反応して、1.28台のミドルまで落ちた。そして結果が出てから1時間はあまり値段が動かなかった。
つまりそのままリスクフルの状態で張り付いているのだ。ドル円は10ポイントほど、ユーロドルは20ポイントしか動かない。米国株も高値圏で動かない。現物の株式市場がオープンするのを待っているのだ。それによってアメリカ人がどう感じ取っているのかを確認しようという動き。相場が動かないのだから私も無用に行動を起こす必要はない。
米国株が始まると、株価は急激に重さをまし、市場全体がリスク回避に向かう事となった。顕著だったのは米国株の下落。これによってムードが一気に暗くなった。しばらくは米国株も前日比でマイナス転することもなく、発射地点のレベルで踏ん張っていたのだが、やがて崩れ始めた。
週末だったので私も朝まで相場につきあったが、ニューヨーククローズの1時間ほど前からリスク回避の動きが強まって、米国株は再び売り込まれた。ユーロドルも1.2830を下回ってきた。当面の目標に近づいてきたので、私は1.2828で買い戻して利食いをしたが、なんとなく時間切れで為替相場は終わった感じがいなめない。もっとユーロドルやユーロクロスの投げ売りが続出してもおかしくない状況だったようにも思える。
先週末のユーロドルは1.28台のローでほぼ安値引けしていた。週明けのアジア時間では小動き。もっと激しくリスクオフの方向で攻めるかと思われたが、大統領選を控えて様子見という理由のもとに静かである。しかし欧州序盤ではさっそくユーロが売られている。私もちょっと売ってみようかな(笑)。もちろん基本は選挙を控えて動きづらいので、本格的につきあうのはどうかとは思うが。
日本時間 17時50分
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