■1カ月で米ドル/円は約7%、ユーロ/円は12%の上昇!
みなさん、こんにちは。
為替相場は、ここ1カ月で円安の動きがかなり進んできました。
米ドル/円は、11月9日(金)に79.07円の安値をつけていましたが、昨日(12月19日)は、84.62円の高値をつけました。約7%上昇してきたことになります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ユーロ/円に関しては、上昇がもっと顕著で、11月13日(火)に100.33円の安値をつけていましたが、昨日は、112.59円の高値をつけることになりました。こちらの上昇幅は、12%となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
米ドル/円に関しては、「年内に84円から85円を目指していくかもしれない」ということをお伝えしていたと思いますので、そのような動きになってきたという印象です。
【参考記事】
●年末にかけて米ドル/円は84円~85円へ!日銀法改正に向けた2つのポイントとは?(11月22日、今井雅人)
■ここからは少し円安ムード失速か
ただ、問題はここからでしょう。ここまでの動きは、新政権に期待しての円安という意味合いが非常に強くありました。そして実際に選挙が終わり、マーケットの一部でもウワサされていたように、自民党が政権を取ることとなりました。
その結果を受けて円安が進む場面もありましたが、米ドル/円などをみると、選挙直後は円安が進んだものの、その後はどんどん高値を更新するような展開にはなっていません。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
そのように考えると、ここからは少し円安ムードが失速してくるのではないかと考えています。
■実需が円売り参入してくればさらに円安が進む!?
ここからのポイントは、日銀が本日(12月20日)、資産買い入れ等の基金を10兆円増額しましたが、今後もこの緩和方針を継続していくのかということ。
そして、自民党が景気対策として真水10兆円の補正予算を組むとしていますが、これが実際どのように行われるのかということでしょう。
これまでの相場では、投機筋しか円安を仕掛けていないようですが、今ご紹介したような材料を元に、実需が円売りでマーケットに参入してくるようなことになれば、円安がさらに進む可能性があります。
このあたりの動きをしっかりと見極めたいと思います。
最後に、選挙が終わり、今回は、自民党が政権を取ることとなりました。今の法律では、選挙後にお礼も言ってはいけないそうなので、申し訳ございませんが、ここでは控えさせていただきます。
自民党・公明党で3分の2を占める議席となりましたが、しっかりとチェックする役割を担っていきたいと思います。
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