■2012年夏過ぎから円安に向かう可能性が高いと意識
みなさん、2012年最後のコラムとなりました。1年間ありがとうございました。
さて、今年1年を振り返ってみると、わかりにくい相場が続いていたのですが、夏を過ぎたあたりから年末にかけては、円安になる可能性のほうが高いという意識を持ちながら、当コラムを書いてきました。
【参考記事】
●米雇用統計が好調なら追加緩和見送りか。米ドル/円、豪ドル/円は少し買ってOK!(9月6日、今井雅人)
●FOMCでQE3実施決定ならドル安・株高、クロス円は円安へ。豪ドルは引続き買い!(9月13日、今井雅人)
●米FOMCのQE3決定に続き、日銀も!金融緩和で、為替は安定して円安方向へ(9月20日、今井雅人)
●市場は円安方向へ! 豪ドル/円は79.50円あたりのサポートラインをバックに買い!(10月18日、今井雅人)
●日銀の追加緩和に円高阻止の効果あり!今週も円売り戦略継続! 米大統領選は?(11月1日、今井雅人)
●米大統領選後の株安は一時的。引き続き、タイミングを見て円売りを仕掛けたい!(11月8日、今井雅人)
●年末にかけて米ドル/円は84円~85円へ!日銀法改正に向けた2つのポイントとは?(11月22日、今井雅人)
それは、安倍政権が発足することを予測していたわけではありません。市場の需給動向を見ていると、円高方向へのリスクが低くなっていることを感じていたからです。
■貿易収支の赤字が常態化! 市場は円安材料に反応!
貿易収支の赤字が常態化してきたことも、大きかったと思います。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:その他地域主要経済指標の推移)
【参考記事】
●米株価下落で円高進む黄金ルール崩壊?少し円高になったら円を売る戦略維持で!(10月25日、今井雅人)
投資家、短期筋のポジションやポートフォリオに関してデータを見たり、ヒアリングなどをしている中で、「これはあまり円売りに傾いていない。むしろ、円高リスクに備えるようなポートフォリオになっているな」と感じました。
こういう状況下では、円高方向に向かうような材料が出てきてもあまり市場は反応しません。逆に円安方向の材料が出てくれば、市場はかなり反応しやすいだろうなと思っていました。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
もちろん、材料が出なければそのまま「なぎ相場」で終わってしまうこともあるので、それは想定しておく必要はありました。ですから、「材料が出るなら、どちらにいくかと言えば、円安方向に向かいやすい」という表現を続けてきたということです。
トレードをするときは、実は…
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