■株式市場に公的マネーが流入! 株式市場は堅調な動きに
みなさん、こんにちは。
ここのところ、毎週、毎週同じような相場展開が続き、レポートの方もあまりおもしろい話が書けないのが残念ですが、いつまでもこういう展開が続くわけではないので、その時の相場付きに合わせたやり方で柔軟に対応できるように、心がけておかなければなりません。
さて、今回は2つのテーマを取り上げたいと思います。
1つ目は、日本の公的マネーの動きです。
前回のコラムでもお話したかと思いますが、ここ1~2カ月、年金などの公的マネーが、かなり株式市場に流れ込んでいるようです。
【参考記事】
●公的マネーで株価吊り上げる官製相場に?オセアニア通貨は金額を絞って長期保有!(6月19日、今井雅人)
市場では、「共済年金なども5月から6月に入っても株を買っている」とのウワサが駆け巡っています。どうやら、官邸の方から公的資金の運用責任者に「国内債券を売却して、もっと国内株を買うように」との指示が出ているという話は、かなり信憑性が高そうです。
今後もGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)なども同様に、こうした動きが続くと考えられますので、当面は、国内の株式市場は堅調な動きが続くと考えておいて大丈夫だと思います。
(出所:株マップ.com)
■政府発表の「骨太方針」、市場への影響はあまり出ていない
なお、先日政府から発表された「骨太の方針」に関しては、一部では「何かサプライズが隠されているのでは?」との思惑も台頭してはいましたが、安倍首相が記者会見で発表したとおり、「法人実効税率を数年で20%台にすることを目指し、2015年度から引き下げを開始する」ことや、「GPIFの基本ポートフォリオの適切な見直しをできるだけ速やかに実施する」ことなどを盛り込んだ「新成長戦略」となりました。
素案などから予想されていた内容だったことを受けて、市場への影響はあまり出ていないということです。
■米GDPの結果は悪かったが、あまり心配する必要はない
2点目は、米国の経済指標です。
6月25日(水)、米国のGDP第一四半期の確定値が発表されました。前期比年率-2.9%と市場予想の-1.8%よりも、かなり悪い結果となりました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
改定値の-1.0%から大幅な下方修正となったことで、これだけを見れば「米国の景気は大丈夫か?」との不安の声が上がってきそうですが、中身を分析している専門家によれば、「オバマケアによる歳出拡大が予定より先に伸びていて、その影響が出ている。逆に4-6月期にプラスの効果として反映されてくるので、全体としては問題ない」という見方になっているようです。
そうであれば、あまり心配をする必要はないと思います。
為替市場に対する見方は…
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