■米ドルのロングポジションはMAXまで溜まっていないか
ここでは、思ったより早く予想したレベルまで達してしまったので、これからの相場展開について、もう一度整理してみたいと思います。
まず、IMM(国際通貨先物市場)のポジションなどを見ても、米ドル/円のロングポジションは溜まってはきていますが、まだMAXの水準までは達していないようです。
豪ドルも同様。唯一、ユーロ/米ドルは、かなりMAXに近いところまでショートポジションが溜まってきているようです。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
ユーロの下落予想は、ロジックとしてもっともわかりやすいので、かえってショートが溜まりやすかったということだと思いますが、ここからは、なかなか下がりにくいかもしれません。
【参考記事】
●売り材料には事欠かないユーロ。なのにユーロ/米ドルの下落が緩慢な理由とは?(2014年8月7日、西原宏一)
■「動き出した列車から、焦って下車しない姿勢」で!
一方、円相場ですが、GPIFという確実に株買い・円売りをしてきそうな材料もあるワケですから、円安はまだ進むと考えておいた方が良いのではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
一般的にレンジ相場が長く続いてどちらかに抜けた場合、投資家はその流れを崩さないように、乗っかっていく傾向にあります。季節的に見ても、2014年11月ぐらいまでは、流れは壊さないようにする時期でもあります。
そういったことを考えると、ここまでかなり速いペースで円安や米ドル高が進んではきていますが、まだ流れは続くと考えておきたいと思います。
ただ、ここからはスピードが速すぎることへの警戒感が出てくるので、これまでのような一気に行く相場ではないかもしれないということは、つけ加えておきます。
「せっかく動き出した列車から、焦って早く下車しない」という姿勢が大事ではないでしょうか。
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