■日本株と米ドル/円が調整局面入り
そして、今週(12月8日~)は、原油の急落が誘因したのか、「日本株と米ドル/円」は調整局面入り。
(出所:米国FXCM)
日経平均は1万7000円台まで、米ドル/円は117.44円と、12月8日(月)からのわずか3日間で約4.40円の急落。
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ここで問題になるのが、日経平均。株の下落もあり、米ドル/円は120円以下のレベルに収まっていますが、同時に日経平均は1万7000円台まで急落しています。3日前の12月8日(月)は1万8000円台でしたので、あっという間に1000円急落したことになります。
(出所:株マップ.com)
日経平均の1万7000円というレベルは、選挙戦にとって不利になるようレベルではありませんが、問題は下落のスピード。
週末に向けて、株がさらに急落するようであれば、日銀がETFなどの買いを持ち込み、下落を抑制することが想定されます。
■年末にかけての調整局面がドル/円ロング再構築の好機に
読みにくいのが、選挙戦後の相場。日銀バズーカや、GPIF改革も、見方によっては来たる衆議院選挙に向けての対策と言えます。
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚
選挙に関しては与党大勝というのがコンセンサス。そして、選挙結果が予想どおりとなれば、「日本株と米ドル/円」にはもう一段、セル・ザ・ファクト(sell the fact)の売り圧力がかかる可能性があります。
(出所:米国FXCM)
ただ、今週(12月8日~)の下落が、選挙明けのセル・ザ・ファクト(sell the fact)を織り込んだ動きとも言えますので、売り圧力は徐々に緩和されているのではないでしょうか?
ともあれ、円安の大きな流れは変わらず。
高値から4.40円下落した米ドル/円ですが、日足の一目均衡表・基準線(117.85円)が終値ベースではサポートになっています。
(出所:米国FXCM)
そして、10月15日(水)安値から12月8日(月)高値の38.2%戻しが115.57円レベルですので、調整が加速しても、そのあたりがボトムになるのではないでしょうか?
(出所:米国FXCM)
この意味においては、116~117円レベルが、再び米ドル/円をロングにする好機ではないかと考えています。
今週末、12月14日(日)の衆議院選挙の結果と米ドル/円の行方に注目です。
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