■ユーロ/米ドルは超長期の重要サポートに接近中
2015年10月にドラギ総裁が、次回(12月)のECB理事会での追加緩和を示唆して以来、ユーロ/米ドルは続落。ただ、1.05ドル台ミドルを目前に下げ渋っています。
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その要因は、ユーロ/米ドルが超長期のサポートに接近しているため。
【参考記事】
●2016年のユーロ/ドルは0.95ドルの予測も!? マネーは欧州から豪ドルや新興国通貨へ(西原宏一&松崎美子)
注目は2000年10月安値の0.8228ドルと2001年7月安値0.8351ドルを結んだ長期トレンドライン。今年(2015年)3月の安値はこのラインでサポートされています(3月13日の1.0462ドル)。
(出所:CQG)
■1.0450~1.0500ドルを割り込むと、一気にパリティ割れも
現時点では、そのラインが1.05ドル台ミドルに位置しています。
超長期のサポートラインであるため、100pips程度のブレを考慮する必要があり、加えて、ユーロ/米ドルの1.0550ドル、1.0500ドル、1.0450ドルには断続的に巨大なオプションが控えています。
この2点から想定すると、1.0450~1.0500ドルを割り込んでくると、ボラティリティが急騰して、一気にパリティ(1ユーロ=1米ドル)割れの可能性が高まります。
(出所:CQG)
欧米2大経済圏の中央銀行の金融政策が逆行し、ユーロ/米ドルは先ほど述べた超長期の重要なサポートに接近中。
12月3日(木)のECB理事会を控え、下げ足を速めてきたユーロ/米ドルの動向に注目です
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