驚くほど儲けた現役ディーラー!
「マイナス金利が発表された日は大変でした。一瞬の出来事でしたが、とても長く感じた。パフォーマンス? 驚くほど儲かりましたよ」
2016年1月29日(金)のことをそう振り返るのは、南条秀樹さん(仮名)。仮名にしないといけないのは、南条さんが名前を聞けば誰もが知っている金融機関に勤務しているからだ。その仕事は、為替市場で取引するインターバンクディーラーである。
【参考記事】
●日銀のマイナス金利導入で相場大荒れ! 米ドル/円は急上昇→急反落→ジリ上げ
●日本経済新聞が事前に報道! 日銀のマイナス金利導入は察知されていたのか?
自ら志願してディーリング部門へ異動
「学生のときから為替をやりたかった。単純じゃないですか。売って・買って・儲ければいい。ただ、最初に配属されたのは都内の支店。その後も支店勤務が続きましたが、ずっと異動の希望を出していました。『為替をやらせてくれ』と」
念願かなって、ディーリング部門に配属されたのは2015年のことだった。
「いつか異動したときのために、それまでも自宅でトレードはやっていました。一目均衡表を使って、『今ならこうする』とエクセルで記録を取りながら、仮想取引していたんです。
それまではそこそこ勝てていたんです。ところが実際にプロトレーダーとして取引してみると、どうも勝手が違う。時間軸も持越しの感覚もまったく違い、これまでの自分のやり方が通用しないことを痛感しました」
勝てない日々を救った西原メルマガ
南条さんが、そこで利用したのは意外な情報源だった。
「西原宏一さんです。さまざまな情報や手法を試しましたが、自分に合っていたのが西原さんのFXメルマガ『ザイFX!×西原宏一 FXトレード戦略指令!』だったんです」
西原宏一さんと言えば、ザイFX!ではおなじみの名前。シティバンクのチーフディーラーなどを勤めてから独立し、現在は個人でトレードしながら、自身のポジション状況や情報をメルマガで配信してくれている。
【参考コンテンツ】
●「ザイFX!×西原宏一 FXトレード戦略指令!」
仕事の9割はフローをさばくこと
「インターバンクディーラーのおもな仕事は2つあります。ひとつは海外取引のある企業や機関投資家の注文を受けること。
自動車メーカーのA社が『1000万ドル売りたい』と言ってきたら、私たちは自動的に反対のポジション、つまり、1000万ドルの買いを持つことになります」
私たち個人トレーダーのように、自分の好きなタイミングでポジションを持つわけではないのだ。「上がるかな、下がるかな、どっちだろ」なんて迷っているときでも、無理矢理ポジションを持たないといけないのは大変そう。
「基本的にはフローを受けたら一瞬でカバーしますが、『米ドル/円は上がる』と思っているなら、ずっと持っていてもいい。そこはディーラーの相場観、技量次第になります。
インターバンクディーラーの一番大切な仕事がこうしたフローをさばくこと。業務の90%を占めています」
「ビュー」の構築に西原メルマガを利用
業務の大半はフローのトレード。残りの10%はなんだろうか?
「『プロップ』と呼ばれる完全に自分の裁量によるトレードです。フローカバーにしろ、プロップトレードにしろ、必要なのは自分の『ビュー』(見通し)。その日、どのくらいの高値・安値の間で動くか、イメージを持っておくことです」
個人でも「今日の値幅はこのくらいかな」とイメージを持ってトレードする人もいるかもしれない。同じことを南条さんもやっているわけだ。
「基本は自分でビューを作っています。ただ、自分だけでは判断を誤ることがある。そこで西原宏一さんのメルマガを参考にしているんです。
西原宏一さんの『FXトレード戦略指令!』のビューは的中することが多いですし、トレンドのとらえ方やシナリオ作りは大変勉強になります。また、注目している通貨・指標や節目となるレート水準などもチェックしています」
現場の第一線で活躍するディーラーも、西原メルマガ「FXトレード戦略指令!」を参考にしていると聞くと心強い。
ところで、冒頭で紹介したマイナス金利のあの日、南条さんはどのようなトレードをしていたのだろうか?
「私は、あの日、午前11時頃にロングポジションを作って発表に臨みました。ヘッジファンドの大口フローやオーダーが騒がしくなり始めたからです。また、日銀が動く時の決定会合は、発表されるのが正午を過ぎることが多いため、12時過ぎにはさらにロングを追加していました」
日銀の発表内容詳細を見て、即ドテン売りへ
「直後、マイナス金利が発表され、ヘッドラインだけで米ドル/円が急騰しました。アクセスが集中したせいか、しばらく日銀のホームページが開けなかったのですが、やっと開けるようになり、政策の内容を精査すると、ヘッドラインでのプライスアクションほど効果があるようには到底思えない。
周辺のアナリストも同様の見解であったため、すぐにショートポジションを作りました」
発表直後の上昇で儲け、反転下落したらドテン売りでも稼ぎ、その結果が冒頭の「驚くほど儲かりました」という言葉になったわけだ。
(出所:ヒロセ通商)
同じ日、FXメルマガ「FXトレード戦略指令!」で西原宏一さんは日銀発表の直前、こんなメールを送っていた。
2016年1月29日(金) 12:34配信
FX戦略!日銀、マイナス金利導入を議論
中略
この後の日銀の発表と声明により、戦略変更も必要かもしれませんがドル円は少額longを残してbuy on dip継続。
つまり、米ドル/円のロングを持って発表に望んだわけだ。しかし、これってかなりの冒険。あのとき、日銀が追加の金融緩和策を打ち出す確率は50%もなかった。
ディーリングルームでは私用メールが使えないため、南条さんはこのメルマガを読んでいなかったそうだが、「米ドル/円ロング」の結論は結果的に同じだった。ちなみに、「FXトレード戦略指令!」の公式ツイッター( @ZAiFX_nishihara) をフォローすると、メルマガ配信時に配信された旨がツイートされるので、購読する際は、活用したい。
西原メルマガの3本柱をフル活用!
「西原メルマガでは、西原さんだけでなく、松崎美子さんや田向宏行さんの配信もよく読んでいます」
西原メルマガでは、無料でついてくる2名のメルマガも魅力だ(さらに編集部配信の「今週の注目イベント」などもある)。
ポジションやビューなどを配信してくれる西原宏一さん。欧米のファンダメンタルズ情報をいちはやく届けてくれる松崎美子さん。それにテクニカル分析担当の田向宏行さん。
売買タイミングの指示や為替の方向性の判断は西原さん以外行わないが、田向さんメルマガでは、旬の通貨ペアを対象にフィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンション、そして、後述する重要指標の「ディナポリ」をもとにチャート上の重要な節目を知らせてくれる。
これら3本のメルマガをうまく活用することで、さらに実用性が増す。
松崎美子メルマガの活用法は?
「日本人は、もっと英語の情報を取りに行かないといけないなと感じますが、松崎美子さんのメルマガがそれをサポートしてくれます。松崎美子さんは、英語で発表されたり、話されたりしたことを日本語で配信してくれるので頭に入りやすいんです」
普段はロンドンで暮らしている松崎美子さんならではのメルマガ配信は、新しい視点を与えてくれるという。
「12月だったか、ロンドンのスーパーの値段を教えてくれたのは印象的でした。生活者でないとわからない情報。松崎美子さんの情報はおもしろいし斬新、そして、新鮮だなと思います」
そのメルマガがこちら。
2015年12月16日(水)20:57配信
大型スーパーに行ってみて
6日前に(2ヶ月の滞在を終え)日本からロンドンへ帰ってきてからはじめて、大型スーパーマーケットに行って買い物をしました。
中略
実際に足を運んでみて、驚きました!2ヶ月前と比較して、俄然安かったです。
まぁ、全ての商品が安くなっているという訳ではありませんが、日本では「ロンドンと比較すると値段の高い野菜」を見て帰ってきたからでしょうか、とにかくお野菜が安く感じました。
中略
この状態が続くのであれば、容易にインフレ率が上がるような気にはなれません。
2016年に入って急落している英ポンド。その要因のひとつが、利上げ時期の後退。松崎美子さんの情報が入っていれば、インフレ率の停滞→利上げ後ズレが想像できたはず。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
田向宏行メルマガの活用法は?
「田向宏行さんのメルマガもよく読んでいます。一番、熟読しているかもしれないですね。実は先日の西原メルマガのオフ会でも田向宏行さんを質問攻めにしてしまったくらいです(笑)」
メルマガ「FXトレード戦略指令!」では、購読者限定のセミナー&オフ会も定期的に開催されており、直接、西原宏一さんほか執筆者に質問したり、懇親会で触れ合うことも可能だ。
【参考記事】
●西原宏一さんを囲むFXオフ会レポート! 「200日移動平均線割れ」でまたも爆益!?
田向宏行さんのメルマガはテクニカル分析担当。旬の通貨ペアを対象にフィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンションをもとにチャート上の重要な節目を教えてくれるし、もうひとつ使われているのが「ディナポリ」による分析だ。
ディナポリについては、下記の【参考記事】、「元ミス慶応 葉那子と『FXトレード戦略指令!』でFXトレードを始めよう!」の中で葉那子さんが解説してくれている。米国の著名投資家、ジョー・ディナポリが編み出したチャートで、誰が見ても同じように判断できるのが魅力だ。
【参考記事】
●【第5話】 西原さんが使っているテクニカル分析とは? その1
●【第6話】 西原さんが使っているテクニカル分析とは? その2
(出所:MetaQuotes社のメタトレーダー)
金融機関勤務ディーラーが普段見ている「ディナポリ」
「実は、ディーリングルームで見ているチャートの1つがディナポリ。私の場合、短期トレードが中心なので、10分足や5分足などに表示させて『スラスト』や『ダブルレポ』、『シングルペネトレーション』などのディナポリのパターンを探すこともあります」
「スラスト」、「ダブルレポ」、「シングルペネトレーション」の説明は、以下の【参考記事】にある。
【参考記事】
●【第5話】西原さんが使っているテクニカル分析とは? その1
なんと、プロの為替ディーラーも普段からディナポリを見ているとは!
「一目均衡表だけでは勝てなかったので、いろいろなテクニカル指標を勉強し、自分に合って使い続けているテクニカル指標の1つが『ディナポリ』でした。ディナポリのことを知ったのも、西原宏一メルマガ『FXトレード戦略指令!』だったんです」
(出所:MetaQuotes社のメタトレーダー)
「西原メルマガのおかげで儲かっています」
念願かなって為替ディーラーとなり、西原メルマガを武器に活躍する南条さん。でも、プロのディーラーの世界、甘いものではないようだ。
「僕の場合、最大持てるポジション数が50百万ドル。損失は5000万円までです。それを超えると数週間、アシスタントとして事務方に回らないといけない。
そうしたプレッシャーもありますから勝てない人、合わない人はすぐに配置転換されます。私はおかげさまで儲かっていますが、西原メルマガさまさまですね(笑)」
グローバルで見ても、著名な大企業で働く南条さんだが、大きな野望がある。
「今は周りの先輩ディーラーやアナリスト、セールスの方々に助けられ、何とか戦っている。そんな環境を会社に与えてもらっている。しかし、将来は自分のビューだけで勝負できるようになりたいですね。会社の看板にすがり続けてもおもしろくないですから(笑)」
西原メルマガ「FXトレード戦略指令!」がプロディーラーとしての彼を秘かに支えている。
【参考コンテンツ】
●「ザイFX!×西原宏一 FXトレード戦略指令!」
(取材・文/ミドルマン・高城泰)
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