■ギリシャ債務問題、今回も「何とかなる」?
先週(5月22日~)から今週(5月29日~)にかけては、大きなトレンドが出るようなことが起きず、レンジ内での動きが続いています。
ギリシャの債務問題がこじれるかもしれないという報道を受けて、ユーロが一時売られる展開もありました。
しかし、これまでも途中はもめたとしても、最後は何とかまとまるということが繰り返されてきているので、今回も「何とかなるだろう」と市場はすぐに冷静さを取り戻し、ユーロは短期間の間に買い戻される展開となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
■しっくりこないユーロ高…いずれ崩れる可能性も…?
個人的に言えば、ここまでユーロが強いことが、どうもしっくりきません。これといった明確な理由がないからです。
ポジション動向を見ても、大きくショートになっているわけでもありません。それ以外にもユーロを買う材料がありません。
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あえて言えば、米国の長期金利が低迷しているので、それによる米ドル安圧力がかかっているため、ユーロ/米ドルが上昇しているということはあるかもしれません。
(出所:Bloomberg)
しかし、米国も利上げが近いと言われている中で、ここまでユーロが米ドルに対して強いのはどうも理解ができません。
今は確かに買いが強いですが、いずれ何かのきっかけで崩れる可能性もあると考えています。
■FOMC占う雇用統計に注目、悪くなければ米ドル高へ!
さて、現在はあまり材料がない状況が続いています。
今週(5月29日~)の注目と言えば、週末の6月3日(金)に予定されている米国の雇用統計ぐらいでしょう。
市場予想は、失業率が前月と同じ4.4%、非農業部門就業者数は前月比18万人程度の増加という予想です。
(出所:Bloomberg)
6月13日(火)~14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利上げが実施されるかどうかを占うにあたって重要な指標ですので、要注目です。
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雇用統計が予想どおり、あるいは予想以上の結果となったら、6月14日(水)の利上げが、ほぼ確実になると考えています。そうなれば、米ドルは上昇するでしょう。
その他、来週(6月5日~)になると偶然ではありますが…
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