■GDP世界1位と2位の経済摩擦や日米通商交渉の行方
4.米中経済摩擦
トランプ米大統領は5月29日(火)、中国に対して発動する制裁関税の最終案を6月15日(金)までに発表することを明らかにしました。
まだ、どういう内容になるかはわかっていませんが、中国にとって、到底、受け入れがたい内容であれば、中国側が報復措置を講じてくる可能性は高いです。
GDP(国内総生産)で世界第1位(米国)と2位(中国)に位置する両大国の交渉の行方に、世界中が注目しています。
5.日米通商交渉
トランプ米大統領は、米通商拡大法232条に基づき、輸入車の増加が米国の安全保障に与える影響について調査を開始しています。
最大で25%の輸入関税を課す可能性もある、と報じられています。
もし、実際に米国が関税措置を講じるようなことがあれば、日本経済への影響は必至です。
【参考記事】
●113円台も視野に入ってきた米ドル/円だがまだ大きく円高になる可能性も残っている!?(5月17日、今井雅人)
■リスクオフは行き過ぎ。大きな円高局面はチャンス!?
以上のように、大きな政治問題が一気に表面化してしまい、投資家もどういう対応をしていいのか困り果てています。
こうしたニュースが出てきたため、今週(5月28日~)は、週明けの2日間で、かなりのリスクオフの動きが起き、株価急落、ユーロ急落、円全面高となりました。
(出所:Bloomberg)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
しかし、やや、やり過ぎ感もあります。
しばらくは、こうした政治情勢に振り回される展開になるでしょう。
こういうときは、ポジションを持たずに、何か新しい展開があったらその流れに乗る、あるいは、急激にどちらかに反応したときに逆をとる、どちらかの作戦で臨むのが賢明です。
個人的には、大きく円高になったときに、円売りを仕掛けたいと考えています。
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