■迷走するブレグジット問題で英ポンドは下落継続!?
3番目は、英国のEU離脱問題、いわゆるブレグジット(Brexit)問題です。
先日、与野党がまたしても合意に達しなかったことで、益々、英国は混迷しています。
それを受けて、メイ英首相は、もう一度、国民投票をするかどうかを議会で採決することについて言及しました。まさに迷走です。
こうした状況を受けて、英ポンドは下落し続けています。
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まだまだ、この問題は先が見えないので、英ポンドには下落圧力がかかり続けると思っています。
以上の3点が、当面の注目材料だと思うので、頭に入れておいて下さい。
■米ドル高を招く環境に。おすすめトレードは?
さて、その上で、今後の相場ですが、正直に言って、円相場は方向感がありません。
ただ、円安方向に行く可能性は低いと思うので、円安になったところで、米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を売るのは有効でしょう。
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それよりも、現在の環境は、結局は米ドル高を招くと、私は考えています。
米中の貿易戦争は、米国経済にも影響を及ぼしますが、それよりも、足腰の弱い、欧州やオセアニアなどの経済への影響の方が大きいと、私は考えています。
そうなると、結局、一番金利が高くて、景気が安定している米国の米ドルが買われるという展開が、一番ありうるのではないかと思います。
おまけに、米ドル買い方向のポジションは、スワップ(金利差)も稼げます。当面、対ユーロ、対英ポンド、対豪ドルなどでの米ドル買いが、一番のおすすめです。
【参考記事】
●米中の関税合戦は世界経済にマイナス! 米ドル/円とクロス円はショート戦略で(5月16日、今井雅人)
●米国からの圧力で急減速する中国経済! 利下げ予測もある豪ドル/円は70円へ…!?(5月16日、西原宏一)
●米中貿易戦争がある限り、リスクオンには戻らず!? 米ドル/円、豪ドル/円は戻り売りか(5月20日、西原宏一&大橋ひろこ)
●株価が崩れなければ米中貿易摩擦は継続。米ドル/円は、まだ戻り売りで良さそう(5月21日、バカラ村)
(出所:Bloomberg)
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