■市場の過剰反応は利益を上げるチャンス!
市場の先行きを考えるときは、市場を俯瞰する気持ちで、大局的に考える必要があります。
しかし、どうしても、目の前で起きていることや、発表された指標結果などの材料に、影響を受けすぎてしまうことはよくあります。その結果、市場も過剰反応してしまいます。そして、少し時間が経過してくると、冷静によく見えるようになってきます。今回も、そうした事例の典型だと、私は考えています。
ただ、こういう過剰反応が市場を歪めてくれるからこそ、そこに利益を上げるチャンスが出てきます。
市場が過剰反応していることを逆手にとって、自分は違うスタンスで相場に向かうことで、利益を上げる確率が大きくなることを、ぜひ、頭に入れておいてほしいと思います。
■米ドル/円は逆張り、ユーロ/米ドルは上昇待ち
さて、今後ですが、FOMC(7月30日~31日)に向けて、またしばらく、方向感の出ない相場展開になってくると思います。
【参考記事】
●米金利低下でも、なぜ米ドル安は進まない? 米中交渉進展しても円高を警戒するべき!?(7月4日、今井雅人)
米ドル/円は107円台から108円台での展開が、しばらく続くでしょう。レンジ相場だと決め、レンジ内での逆張り戦略を続けていくことが、有効になると思っています。
(出所:TradingView)
また、ECB(欧州中央銀行)はいずれ、金融緩和姿勢をより鮮明にすることが予想されるので、もし、ユーロ/米ドルが上昇する展開があれば、しっかり売って、ショート(=売り)ポジションを作っておきたいところです。
(出所:TradingView)
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