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■ＥＣＢ理事会とＦＯＭＣの注目点は？

 また、10月24日（木）のＥＣＢ（欧州中央銀行）定例理事会や、10月29日（火）～30日（水）のＦＯＭＣ（米連邦公開市場委員会）も注目です。

 ＥＣＢの中は、緩和に対して積極派と消極派に分かれています。積極派のドラギ総裁の任期（10月末）が迫る中、ＥＣＢ内での攻防に注目が集まります。

【参考記事】
●ＥＣＢ後のユーロ安が一時的だった要因と、ここからの円安に否定的な見方をするワケ（9月13日、今井雅人）

10月末で任期が満了するドラギ総裁。今井氏は10月24日（木）の定例理事会では、追加緩和に対する積極派と消極派の攻防に注目が集まりそうだと指摘 (C)Bloomberg/Getty Images

 また、ＦＯＭＣは、8月、9月と連続利下げをしたあとの会合となるので、さすがに3回連続の利下げはしないとは思いますが、今後の金融政策の方向性がはっきりするでしょうから、その点に注目が集まります。

【ＦＸ初心者のための基礎知識入門】
●ＦＯＭＣとは？ 米国の政策金利FFレートやイベントのスケジュールを徹底解説！

 さらに、北朝鮮からまた、ミサイルが発射されました。安全保障上は、大きな問題ではありますが、市場はあまり反応をしませんでした。とりあえず、あまり気にしなくてもいいかと思います。

【参考記事】
●今、市場が注目する４つの材料を総点検！ 英首相の飛び道具で英ポンドは再び暴落!?（9月19日、今井雅人）

■米ドル/円が108円台を超えることはなさそう

 そうした状況の中、今後の相場も政治要因に振り回されるでしょう。

 個人的には、米ドル/円は108円台を超えないという見方は変えていませんし、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）も円高傾向になると考えて、ポジションを取っています。

米ドル/円 日足

（出所：TradingView）

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