■米ドル安の大きな流れは継続しそう
基軸通貨である米ドルが動き出していることもあり、為替市場全体で、ボラティリティが高まっています。
米長期金利(10年物国債利回り)は、一時的に0.4%を下回るほどの下降トレンドが続いており、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFEDウォッチによると、3月17日(火)~18日(水)のFOMCにおける、0.75%以上の利下げ確率は100%となっています。

(出所:Bloomberg)

(出所:CME)
すでに0.5%の緊急利下げを行い、来週、さらに0.75%以上の利下げが実施されるのは、さすがに行き過ぎではないかと思います。
行き過ぎが修正されて、一時的に米ドル高になる局面もあるかもしれません。ただ、米国と主要国の金利差が縮小していくこともあって、大きな流れの米ドル安はまだ、継続していくのではないかと考えています。
■米ドル/円、100円トライを予想
米ドル/円はこれまで、104円台半ばのサポートが長く機能し続けてきましたが、それを下回ってきたこともあって、まずは100円をトライする動きが考えられます。
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●FXチャートのトレンド分析【前編】サポートラインとレジスタンスライン
短期的には行き過ぎの状態ではありますが、104円台半ばが、今度はレジスタンスとなり、100円をトライする動きを予想します。

(出所:Trading View)
100円を一気に下抜けていくことはないと思いますが、上値を徐々に切り下げてきて、下抜ける可能性があるのではないかと考えています。そのため、米ドル/円は戻り売りで考えています。
ただし、長期的には、100円以下での滞空時間は、短いのではないかと思います。
■豪ドル/米ドルに長い下ヒゲ。押し目買いか
豪ドル/米ドルも、3月9日(月)のリスク回避で急落しましたが、豪ドルクロス(豪ドルと米ドル以外の通貨との通貨ペア)を含めて、下ヒゲが長く出ています。

(出所:Trading View)
IMM(国際通貨先物市場)のポジションでも、投機筋の米ドルに対する豪ドルの売り越しが多くなっており、この買い戻しが出てくるのではないかと思います。

※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
豪ドル/米ドルは、0.6660ドルがレジスタンスとなっていましたが、これを超えてきています。リスク回避の場面では、一時的に下がると思いますが、下ヒゲもあることから、豪ドル/米ドルも買いで良いのではないかと考えています。
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