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第4章 チャートの見方

FXチャートのトレンド分析【前編】
サポートラインとレジスタンスライン

2019年01月08日(火)15:40公開 (2021年04月07日(水)11:38更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
サポートは価格が下落したときに下げ止まると予測される場所、レジスタンスは価格が上昇したときに上げ止まると予測される場所です。相場には上昇・下落(下降)・横ばいの3つのトレンドがあり、サポートとレジスタンスはトレンドの見極めで重要な役割を果たします。

トレンドとは

 値動きには「上昇」、「下落(下降)」、「横ばい」の3つの方向性があります。相場は、この3つの方向性が順不同で入れ替わりながら形成されていきます。

値動きの3つの方向性

(出所:サクソバンク証券)

 この方向性のことを、チャート分析では「トレンド」と呼びます。

 チャートを見るとわかりますが、上昇トレンドといっても、価格が休みなく一方的に上昇だけを続けることはありません。ごく短期間であれば、そういうときもありますが、トレンドは上がったり下がったりを繰り返しながら、ジグザグと波打つように形成されます。

 直訳すると「傾向」や「すう勢」といった意味があるように、トレンドは相場のザックリとした流れを表しています。そしてトレンドは一度発生すると、一定期間、継続する可能性が高いと考えられています。言い換えれば、継続する可能性の高い方向性がトレンドです。これは、市場参加者の多くが、そのトレンドを支持する格好でトレードに臨むことも影響しているからです。

トレンドのイメージ

 トレードは、相場が上昇すると予測すれば買い、下落すると予測すれば売るのが原則です。ですから、今の相場が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それとも横ばいなのかを捉えることが、もっとも重要になってきます。相場の世界には、「Trend is Friends(トレンドは友だち)」という言葉があります。トレンドを把握することこそが、必勝の道に通ずるのです。

トレンド分析の基本

 相場のトレンドを、過去の値動きを記したチャートから掴み、そこから先行きの相場の方向性を予測しようと編み出されたのが「トレンド分析」です。

 相場はジグザグと動く過程で、「谷」と称する主要な安値と、「山」と称する主要な高値を形成しながら推移します。そして、谷同士や山同士を結んだ線が「トレンドライン」と呼ばれるものになります。

トレンドラインの例

(出所:サクソバンク証券)

 トレンド分析は、トレンドラインの傾きから相場の方向性を判断したり、価格がトレンドラインを上回ったり下回ったりしたときに、トレンドの転換を予測する手法が基本となります。

 このトレンド分析において、トレンドを見極めるために大切な役目を果たすのが、「サポート」「レジスタンス」です。

サポート

サポートは、「支持」や「下値支持」という意味です。価格が下落したときに、下回ることなく下げ止まると予測される場所を指します。

サポートレベルの例

(出所:サクソバンク証券)

 上のチャートを見ると、1の谷の手前の水準で、価格が数回にわたって下げ止まったことがわかります。過去の値動きの中でつけた1の谷が、サポートとして強く意識されたためです。1の水準は、サポートレベルと称されます。

 また、チャート上で主だった谷と谷、すなわち主要な安値同士を結んだトレンドラインはサポートライン(支持線)と呼ばれます。価格がサポートラインを下回らない間は、相場がそれ以上は下落しないと考えられます。

 もし、価格がサポートレベルやサポートラインを下回れば、相場のトレンドが転換する可能性があると判断されます。

サポートラインの例

(出所:サクソバンク証券)

レジスタンス

レジスタンスは、「抵抗」や「上値抵抗」という意味です。価格が上昇したときに、上回ることなく上げ止まると予測される場所を指します。

レジスタンスレベルの例

(出所:サクソバンク証券)

 上のチャートを見ると、2の山の手前の水準で、価格が数回にわたって上げ止まったことがわかります。過去の値動きの中でつけた2の山が、レジスタンスとして強く意識されたためです。2の水準は、レジスタンスレベルと称されます。

 また、チャート上で主だった山と山、すなわち主要な高値同士を結んだトレンドラインはレジスタンスライン(抵抗線)と呼ばれます。価格がレジスタンスライン上回らない間は、相場がそれ以上は上昇しないと考えられます。

 もし、価格がレジスタンスレベルやレジスタンスラインを上回った場合は、相場のトレンドが転換する可能性があると判断されます。

レジスタンスラインの例

(出所:サクソバンク証券)

上昇トレンド・下降トレンド・横ばい

 以上を踏まえたうえで、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいを覚えていきましょう。

上昇トレンドは、サポートラインに下値を支えられながら、相場が上昇している状態を指します。正確には、流れの中で山と谷の両方が切り上がっていて、その状態を維持しているものが、上昇トレンドの定義に当てはまります。

 山と谷の両方が、前回よりも低い水準にできた場合、上昇トレンドは終わったと判断します。

上昇トレンドの例

(出所:サクソバンク証券)

価格がレジスタンスラインに上値を抑えられながら下落している状態が下降トレンドです。正確には、流れの中で山と谷の両方が切り下がっていて、その状態を維持しているものが、下降トレンドの定義に当てはまります。

 山と谷の両方が、前回よりも高い水準にできた場合、下降トレンドは終わったと判断します。

下降トレンドの例

(出所:サクソバンク証券)

横ばいは、厳密にはトレンドとは言いませんが、値動きの上下が一定の値幅の中で繰り返される状態を指します。サポートラインの水準では反発し、レジスタンスラインの水準では反落する、「レンジ」「ボックス」と言われる相場のことです。

横ばいの例

(出所:サクソバンク証券)

 横ばいのときは、サポートライン付近で買ってレジスタンスライン付近で売るトレードを繰り返せば、比較的簡単に収益が上がるようにも思えます。実際に、そのようなトレードをしているトレーダーも存在します。

 しかし、横ばいの値幅はそれほど広くないことが多く、サポートラインやレジスタンスラインを抜けると、新しいトレンドが発生して値動きに勢いがつくことも多いため、基本的にはあまりトレードに適していません。サポートラインかレジスタンスラインのどちらかをブレイクして、動き出した方向へついていくのが良いと言われています。

トレンドラインが有効に機能する条件

 トレンドラインは、サポートラインなら2つの谷、レジスタンスラインなら2つの山を結ぶことによって、引くことができます。ただし、ラインの有効性が確認できるのは、3つ目の谷や山がトレンドラインを超えずに止まること、もしくは3つ以上の谷や山がラインに接することが確認できた場合と言われています。

有効なトレンドラインの例

(出所:サクソバンク証券)

良いトレンドラインを引く方法

 トレンドラインは、サポートラインならすべての谷、レジスタンスラインならすべての山が、ラインを超えないように引く必要があります。そのように引いたとき、ラインの傾斜がもっとも緩やかになったものが主要トレンドラインになります。ただし、一時的に相場に勢いがついて、ローソク足のヒゲがラインを超えたようなときは、大局的なトレンドを判断するために、誤差として考慮しないこともあります。

 トレンドラインがうまく引けて、トレードに応用できるようになるためには、ある程度の経験が必要になります。ほとんどのFX会社のチャートツールには、トレンドラインを自由に引くことができる機能があります。サポートやレジスタンスになった場所を確認しながら、何度もトレンドラインを引いて、訓練を積み重ねていくことが大切です。

トレンドは3つに大別される

 トレンドはその期間によって、「長期」、「中期」、「短期」の3つに大別されます。通常、6カ月以上から数年に渡って形成される主要なトレンドを「長期トレンド」と呼びます。その長期トレンドの中で、3週間~数カ月程度の期間で形成される二次的なトレンドが「中期トレンド」、中期トレンドの短期的な調整局面として、2~3週間程度の期間によって形成されるものが「短期トレンド」と言われています(1年~数年を長期、3週間~3カ月程度を中期、3週間未満を短期と定義することもあります)。

期間によるトレンドの種類

(出所:サクソバンク証券)

 これは、相場の大局を見極めるうえでもっとも重要となる長期トレンドは、中期トレンドや短期トレンドを伴いながら形成されていくという意味で、ダウ理論の中の法則の1つとしても知られています。

(最終更新日:2021年4月7日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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