■久しぶりにみられた「リスクオンからの円安」
為替相場では、久しぶりにリスクオンからの円安という動きが、この1週間、みられました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間)
最近、株式市場と円相場の相関関係が崩れていましたが、この1週間に限ってみると、そうした相関が戻ってきています。
米ドル/円は、前回のコラムで予想した、106.00~108.00円のレンジの、ほぼ上限にまで上昇しました。
【参考記事】
●状況次第で米国でもマイナス金利導入か。ドル/円レンジは106~108円。逆張り継続!(5月14日、今井雅人)
(出所:Trading View)
それ以上に、豪ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円を始めとして、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)での円安も進行しています。
■反動を期待した円買いがおもしろいか
では、この円安の傾向は、今後も続くのでしょうか?
結論からいうと、私はこの円安は、そろそろ息切れすると考えています。端的に言えば、これ以上、円安に向かっていく積極的な理由が見つからないからです。
この先、円安が進むのであれば、もっとはっきりとした理由が必要です。世の中の先行きが依然として見通せないところで、ここからさらに円安を狙って、円売りをしていくのは、正直、危険だと思います。
むしろ、ここは、行き過ぎ感からの反動を期待して、円買いポジションをとるほうがおもしろいです。
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■基本はレンジ。「もぐらたたき」戦法を継続!
私も、ここ1~2日で、円買いポジションを作りました。
ただ、これは今後、円高トレンドの相場になるということを期待しているわけではありません。あくまでも、これまでの1週間、円安が必要以上に進みすぎてしまったのではないかという認識からの反動狙いです。
【参考コンテンツ】
●ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人
相場の全体観に関して、今はコロナ第3相場の中にあり、レンジ相場からは、まだまだ抜けられません。
だから、「もぐらたたき」戦法を続けるべきという基本認識に従って、トレードをしているというだけのことです。上がったら売り、下がったら買いと、逆張り戦略は今後も続けていきます。
【参考記事】
●新型コロナは第2ステージ入り。ドル/円の105円台は買いだが、もぐらたたき戦法で!(5月8日、今井雅人)
●足元の相場動向を総点検! 為替は逆張りが有効。米ドル/円は107~109円レンジを想定(4月23日、今井雅人)
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