■豪ドル/円は上昇トレンド入りで80円目指す展開
マーケットの焦点は、米大統領選挙から新型コロナウイルスのワクチンへと移り、目線はかなり上にシフトしています。
たとえば、ゴールドマン・サックス。
友人によれば、ゴールドマン・サックスのS&P500の予測が今年度(2020年度)末は3700ポイント、2021年末は4300ポイント、2022年末は4600ポイントとのこと。
そして、米大統領選挙はもう話題にはなっておらず、新型コロナウイルスのワクチン開発の報道にマーケットのフォーカスが変わっているとのことです。
株高により、注目はリスクアセット通貨である豪ドル/円や加ドル/円、そして、英ポンド/円。
【参考記事】
●新型コロナ感染者が少ない豪州に注目! 豪ドル/米ドルは0.75ドルを目指す展開に(11月5日、西原宏一)
●米大統領選はバイデン氏勝利が既成事実化。米ドル安継続、豪ドル/米ドルの押し目買い!(11月9日、西原宏一&大橋ひろこ)
既報のように、豪ドル/円の77.00円と英ポンド/円の140.00円という節目でいったん上昇を抑えられていますが、リスクオンの環境下では、豪ドル/円は80円を目指して上昇トレンドに入ったと想定しています。
(出所:TradingView)
もちろん、ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンにもマイナス面はあり、摂氏マイナス70~80度で保管しなければならないため、物流上の重大な問題を抱えているとも言われていて、まだ実用化には時間がかかりそうです。
ただ、今回のファイザーの新型コロナウイルスワクチンの報道に対するマーケットの反応が証明するように、米大統領選挙以上にワクチンに対する期待感が高いことがわかります。
ワクチン開発の期待感が高まり、急激にリスクオンに傾斜するマーケット。
株高、原油高、米金利高を背景に、80円に向けて上昇を続ける豪ドル/円の行方に注目です。
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