■米国の公定歩合引き上げの目的はなに?
先週、米FRB(連邦準備制度理事会)が公定歩合を0.25%引き上げ、0.75%としました。FOMC(連邦公開市場委員会)の場でもなく、突然の発表に「何ゆえ今?」という驚きの声が市場関係者の間で広がりました。
当然、「これは金利引き締めへの序章なのではないか?」という憶測が、金融市場の中で流れたわけです。
しかし、2月24日(水)に行われたバーナンキFRB議長の議会証言では、「アメリカの景気が低空飛行を続けており、一方でインフレは落ち着いているので、政策金利のFF(フェデラル・ファンド)レートは当面、現在の例外的な低水準を維持していく」ということが示されました。
現在のFFレートは0.00~0.25%で、引き上げ前の公定歩合は0.5%だったので、双方の金利差は0.25%しかありませんでした。
今回の公定歩合引き上げは、金利差を少し元に戻したいという程度のことだと認識しておきたいと思います。
それでも、「何ゆえあのタイミングだったのか?」という疑問は残りますが、それ自体はあまり大きな意味を持たないようなので、ここでは気にしないことにします。
■ここから、そうそう大きな動きになりそうもないが…
アメリカの公定歩合引き上げという材料も一時的な影響に終わってしまったので、次のテーマを探したいと思います。
私の基本的な見方はまったく変わっていません。
全体的には方向感がなくなってしまい、レンジ相場に入り込んでしまいましたが、そんな中であえて言えば、ユーロに不安がある半面、豪ドルがしっかりしていると思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
しかし、どちらもかなり、足元の良い材料、悪い材料それぞれを織り込んでいるので、ここからはそうそう大きな動きとはならないでしょう。
従って、細かい相場を取っていくしかなさそうです。
しかし、どちらもかなり、足元の良い材料、悪い材料それぞれを織り込んでいるので、ここからはそうそう大きな動きとはならないでしょう。
従って、細かい相場を取っていくしかなさそうです。
このような相場でも、小さなトレンドができることがありますが、あくまでも小規模で、長く続くと考えないほうがよいと思います。
それよりも、一方向への流れが少し続いたら、そろそろ反転しそうだと、タイミングを狙って、逆を張ってみるのが有効ではないかと思います。
たとえば、ユーロが基本的には弱いと考えていれば、ユーロ/米ドルやユーロ/円が上昇したところを売りに入る。これが基本です。
それよりも、一方向への流れが少し続いたら、そろそろ反転しそうだと、タイミングを狙って、逆を張ってみるのが有効ではないかと思います。
たとえば、ユーロが基本的には弱いと考えていれば、ユーロ/米ドルやユーロ/円が上昇したところを売りに入る。これが基本です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 1時間足)
この1週間で見ると、ユーロ/円が125円台まで上昇した場面がありました。そのようなところが、絶好の「売り」のタイミングだったということでしょう。
今後もこのようなチャンスが来たら、逃さないようにしたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 1時間足)
この1週間で見ると、ユーロ/円が125円台まで上昇した場面がありました。そのようなところが、絶好の「売り」のタイミングだったということでしょう。
今後もこのようなチャンスが来たら、逃さないようにしたいと思います。
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