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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は本日の米雇用統計で安値を更新しなければ、
いずれ131.59円をブレイクすると予想! FOMC後の米
ドルの安値更新は、米ドル安のクライマックスだった!?

2023年02月03日(金)18:11公開 (2023年02月03日(金)18:11更新)
陳満咲杜

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今晩、米雇用統計!
重要イベントを通過したばかりで、相対的にインパクトは小さい!?

 昨日(2月2日)未明(東京時間)のFOMC(米連邦公開市場委員会)通過後、夜はECB(欧州中央銀行)とBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の利上げ決定もあって、慌ただしかった。

 そして、今晩(2月3日)は米雇用統計を控えており、通常なら、また一波乱があっても不思議ではないが、重要イベントを通過したばかりなので、相対的にインパクトの低下が想定される。

 要するに、米雇用統計を待たずに、テクニカル上のサインがすでに点灯したのではないかと思う。

 前回(1月27日)の本コラムでは、米ドル全体で底打ちのタイミングが近づいていると指摘した。FOMC通過後に安値再更新があったものの、大まかな考えは変わっていない。

【※関連記事はこちら!】
米ドルはそろそろ底打ちか。利上げの終了や年後半の利下げまでも織り込みながら売られてきたので、2月FOMCを通過すれば米ドルが買い戻される可能性は高い!(2023年1月27日、陳満咲杜)

 実際、米利上げ終盤というトレードアイデアは、すでに「賞味期限切れ」か、そろそろ期限が切れると推測され、米ドルの下値追いというスタンスには、引き続き距離を置きたい

ドルインデックスは米雇用統計後、一段と切り返していく可能性大

 ドルインデックスを見ればわかるように、昨日(2月2日)、安値を再更新してから切り返し、一昨日(2月1日)の陰線を完全に否定してはいないものの、FOMC通過後の安値を上回っている。また、日足における大型「下落ウェッジ」のサポートラインを意識した値動きとなり、今晩(2月3日)米雇用統計後、一段と切り返していく可能性が大きい

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 言ってみれば、FOMC通過後の米ドル全体の安値トライは、米長期金利の低下とリンクした値動きと解釈されるが、米ドル安自体には限界がある。その限界はほかならぬ、テクニカル上の視点で言う「下落ウェッジ」というフォーメーションに沿った値動きの限界である。

 同フォーメーションは大分延長され、また大型化してきた分、そろそろ完成してくるタイミングにある。米利上げが終盤という観測の浮上と相まって、FOMC通過後の安値更新自体を、米ドル安のクライマックス(あくまで中期スパンの視点だが)と位置付ける。

ユーロは頭打ち? 高値更新がなければ安易な高値追いを避けたい

 同じように、ユーロは米ドルの対極として、早期頭打ちのサインを点灯した疑いがある。

 昨日(2月2日)利上げを決定したものの、高値更新後の反落をもって大型「上昇ウェッジ」というフォーメーションの可能性を示唆。ここから早期に高値再更新ができないと、かえってECBの利上げをもって頭打ちとなった公算が大きくなる

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 「噂の買い、事実の売り」といった相場格言の示唆どおりの値動きになっても全然おかしくないから、今晩(2月3日)米雇用統計後に高値更新しなければ、反落を継続してくるだろう。

 昨年(2022年)安値を起点としたユーロの上昇波は、主に米利上げサイクルのピークアウトをトレードアイデアとして押し進められてきた。その分、大型上昇ウェッジというフォーメーションも、米利上げが終盤に差し掛かったタイミングでトップアウトしやすい。

 よって、これからECBの利上げ継続の観測があっても、ユーロの頭打ちを確認できれば、むしろ大きく反落してくる原動力になるだろう。

 材料の解釈は、結局トレンド次第なので、今晩(2月3日)の米雇用統計がどうであれ、ユーロの高値更新なしでは、安易な高値追いを避けたい

英ポンドは頭打ちのサインが鮮明! 英ポンドの戻り売りが、より適切か

 英国の10回連続利上げが決定したものの、英ポンドは昨日(2月2日)大きく反落してきた。ここまできて、1月高値の再更新なしでは、日足における「ダブル・トップ」の疑いが濃厚になってくるから、やはり昨日(2月2日)の大陰線を無視できない。

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 プライスアクションの視点では、昨日(2月2日)の大陰線は値幅を拡大しており、前の2取引日の値幅を超えていたので、「弱気リーバサル&アウトサイド」のサインを灯した。

 さらに、一昨日(2月1日)の陽線と1月末(31日)の陰線も同じ「アウトサイド」の関係にあるが、2月1日(水)は陽線で大引けしたことから考えて「強気リーバサル&アウトサイド」のサインとみなしても、昨日(2月3日)の大陰線にその意味合いを完全に否定されたわけだ。この前のサインが「ダマシ」であったことが露呈している。

 そうなると、昨日(2月2日)の大陰線は、非常にインパクトが大きく、またこれからの市況を支配していく可能性が高いと推測される。今晩(2月3日)の米雇用統計次第云々という話ではなく、同指標がどうであれ、昨日(2月2日)の大陰線を否定しにくい、という可能性の方が大きい。

 英ポンドにおける頭打ちのサインは、より鮮明なので、目先の判断として英ポンドの戻り売りが、より適切ではないかと思う。

米ドル/円は、米雇用統計後の安値更新の有無が重要!

 米ドル/円に関しては、FOMC通過後、再度反落してきたものの、安値更新に至らなかったことを底打ちの前兆とみる。

 やはり、今晩(2月3日)の米指標発表後の安値更新の有無が重要であるが、仮に安値更新なしの場合は、早晩1月18日(水)高値131.59円をブレイクする機運にあると思う。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の話は、また次回に後ズレとなるが、今週(1月30日~)以降のサインは、より鮮明になってくるから、また検証したい。市況はいかに。

14:15執筆

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