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田向宏行
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

12月の米ドルは売られやすい! 米ドル/円は再度の高値
更新はおろか、150円台半ばへの回復も難しい! 年内、
ユーロ/円や英ポンド/円は依然として上昇を維持しそう

2023年12月01日(金)18:59公開 (2023年12月01日(金)18:59更新)
陳満咲杜

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米ドル/円は、150円台半ば以上の回復も難しくなってきた

 前回、本コラムでは、米ドル/円の頭打ちの構造を解説した。

【※関連記事はこちら!】
米ドル/円の頭打ちをチャートが証明! 1米ドル=155円をトライしてもおかしくなかった相場が大きな「ダマシ」を形成。「鬼より怖い」相場展開はこれから!(2023年11月24日、陳満咲杜)

 足元、同構造は一段と鮮明になってきたので、もう1回確認しておこう。

 要するに、2023年11月21日(火)安値(下記チャートの2)をいったん割り込んだのが、もっとも大きなサインであった。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 同日のローソク足は、典型的な「スパイクロー」(下ひげ)だった。10月3日(火)のローソク足と並んで、米ドル/円の「最後の砦」だったはずのサポートゾーンがいったん割り込まれたから、ここから再度の高値更新ばかりか、150円台半ば以上の回復も難しくなってきたと言える。

 本日から12月だ。そもそも12月の米ドルは、総じて弱い。筆者のX(旧ツイッター)で指摘したように、米ドルが12月に売られやすいことは過去50年の統計で示唆されているから、米ドル全体は続落の公算が高い。

 米ドルが弱いのであれば、米ドル/円の頭打ちの構造が一段と鮮明となり、ユーロなど主要外貨の米ドルに対する切り返しが一段と加速するだろう。

 そうなると、結果的にユーロ/円など主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の上昇余地がなお拡大する、という見通しが立つ。

 話はシンプルな方がいいし、ロジックも単純な方がいいから、これ以上、解釈しなくてもよいかと思う。

11月で米ドル/円が頭打ちだったとすれば、中長期スパンに
多大な影響を与えるだろう

 クロス円はなお上昇の余地あり、という判断は、外ならぬ主要外貨のうち、円がなお最弱な存在という視点から得られる。

 米ドル/円の頭打ち自体が鮮明化したとはいえ、急落とは限らないから、要注意だ。

 ただし、先月(11月)で米ドル/円が頭打ちだったとすれば、中長期スパンに多大な影響を与えるだろう。主要クロス円の上昇波も、これから長く続くとは限らない。

 月足を確認すればわかるように、11月のローソク足は、10月のローソク足の値幅を上下ともいったん超えたので、「弱気リバーサル&アウトサイド」のサインを点灯。昨年(2022年)高値と「ダブル・トップ」を形成しているなら、今後2、3年の高値更新はなかろう。中長期スパンにおいて、主要クロス円にも影を落とすはずだ。

米ドル/円 月足
米ドル/円 月足チャート

(出所:TradingView

 とはいえ、12月に限って言えば、ユーロは対米ドルのみではなく、対円でも強気変動を維持できるだろう。

 まず、ユーロ/米ドルにおける11月の大陽線と、9月からの月足を組み合わせてみればわかるように、「明けの明星」と解釈される強気のサインなので、今月(12月)も続伸する公算が大きい。

ユーロ/米ドル 月足
ユーロ/米ドル 月足チャート

(出所:TradingView

 ゆえに、ユーロ/円の上昇トレンドが維持され、先週(11月20日~)の高値更新はなお途中で、少なくとも下のチャートに示したように、再度上昇チャンネルの上限をトライする機運にあるだろう。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

 「高すぎ」と感じて、高値を追えないだけならまだましだが、逆張りの売りをメインストラテジーとして採用したら大変だろう。あくまで順張りでいきたい。

11月の大陽線は、英ポンドの切り返しを示唆!
豪ドル/円の上値余地も拡大するはず!

 同じ理屈で、英ポンド/米ドルの続伸を推測できる。11月の大陽線は、英ポンドの調整終焉を証明し、これから切り返しのメイントレンドへの復帰を示唆する存在だ。9月からのローソク足の組み合わせも強気サインと解釈されるから、2023年年内いっぱい英ポンド高を想定しておきたい。

英ポンド/米ドル 月足
英ポンド/米ドル 月足チャート

(出所:TradingView

 ゆえに、英ポンド/円はしばらく強気変動を維持できるだろう。下のチャートに示したように、月足では「上昇ウェッジ」を形成していく懸念があるものの、現時点では、少なくとももう1回、同レジスタンスラインの打診が有力視され、逆張りは容易ではないと思われる。

英ポンド/円 月足
英ポンド/円 月足チャート

(出所:TradingView

 豪ドル/円に至っては、より鮮明なサインを点灯している。先月(11月)の続伸で、6月大陽線を「母線」とする大きな「インサイド」(孕み)の上放れを果たしたわけで、これから大きく上値余地を拡大するはずだ。

豪ドル/円 月足
豪ドル/円 月足チャート

(出所:TradingView

 昨年(2022年)高値のブレイクは、もはや問題でなくなり、100円の心理的大台乗せ以上の上値余地を考えなければならないだろう。

 このように、ごく単純でごくシンプルな視点をもって月足を確認したら、おのずと今月(12月)の方向感を得られると思う。

 もちろん、単純すぎと思われ、また幼稚と思われることも承知しているが、結局、見通しが当たるかどうかが重要だ。恰好つけて、いろんな難しい理論をもって解釈しても、結果的に間違ったらまったく意味がない。

 そして、相場というものは、複雑な視点をもってみれば正解を得られるとは限らない、ということを、もう1回強調しておきたい。

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