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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

米国大統領選挙迫る!ハリスvsトランプどちらが優勢
なのか?マーケットではトランプ氏当選を前提とした
トレードがすでに活発化している!?

2024年10月22日(火)10:06公開 (2024年10月22日(火)10:06更新)
志摩力男

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11月5日米国大統領選挙!過去の大統領選挙をメルマガから振り返る

 米大統領選挙が近づいています。米大統領選挙の投票日は「11月第1月曜日の翌日の火曜日」と決められており、2024年11月5日(火)に実施されます。

 開票は各州の投票が締め切られてから始まります。8年前の2016年の大統領選挙では、選挙翌日の2016年11月9日(水)お昼過ぎにはトランプ氏優勢と判明しています。最初はショックで米ドル/円は急落しましたが、その後は怒涛の「トランプラリー」になったのは印象的でした。

 ちなみに、当時配信したメルマガ「グローバルFXトレード!」を振り返ってみると

2016年米大統領選挙時に配信したメルマガ
2016年米大統領選挙時に配信したメルマガ

(※筆者提供)

 今、読み返してみても、当時の熱い雰囲気が伝わってきます。

 2016年の大統領選挙は、翌水曜日、14時前後にはトランプ大統領の勝利がはっきりしていました。

2016年大統領選挙前後の米ドル/円 4時間足
2016年大統領選挙前後の米ドル/円 4時間足

(※筆者提供・TradingView

 しかし、4年前の2020年大統領選挙は郵便投票の比率が高まり、開票結果が想定以上に遅れました。また、8年前は大統領、上院、下院ともに共和党が勝利しましたが、4年前の選挙では上院の帰趨がはっきりせず、選挙後の相場もはっきりしないものになりました。

2020年米大統領選挙時に配信したメルマガ
2020年米大統領選挙時に配信したメルマガ

(※筆者提供)

 私がザイ投資戦略メルマガで配信している「グローバルFXトレード!」の記録によれば、2020年大統領選挙は日本時間20時過ぎぐらいにウィスコンシン州でバイデン票がトランプ票を上回り、23時45分にバイデン氏がミシガン州を獲得することで、バイデン勝利が決定的となりました。2016年の時と違い、時間がかかりました。

今回も、時間がある程度かかる可能性があります。2020年大統領選挙で開票が遅れたのは、コロナ禍であったことにより郵便投票が劇的に増えたからです。今回、2024年大統領選挙も郵便投票が多いと想定されています。

 そして、2020年の時、大統領選挙前後でマーケットはあまり動きませんでした。下院は民主党が制しましたが、上院がはっきりしなかったからです。

 今チャートを見ても、本当に大統領選挙があったのか、不思議なぐらい動いていません。動き出したのは、年が明けて、ジョージア州上院の決選投票において、民主党が2議席を獲得し、上院の過半数を抑えてからでした。

2020年米大統領選挙前後の米ドル/円4時間足
2020年米大統領選挙前後の米ドル/円4時間足

(出所:TradingView

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ハリス氏とトランプ氏の政策の違いは?マーケットはどう動く

 次に、今回の米大統領選挙における、ハリス氏とトランプ氏の政策の違いについて見てみましょう。

ハリス氏とトランプ氏の政策比較
ハリス氏とトランプ氏の政策比較

(※筆者提供)

 ハリス氏が大統領になっても、基本的にはバイデン政策を維持するので、市場はあまり動かない可能性があります。法人増税を主張しているので、その分だけ景気は減速、長期金利は低下する可能性があり、その意味では米ドル安です。

 一方、トランプ氏の場合、政策は盛りだくさんです。関税引き上げ、減税は米ドル高につながりますが、ブルーバーグとのインタビューで米ドル/円、米ドル/人民元は高すぎると主張していました。問題は、どの政策が先に来るかでしょう。

「1.関税、2.減税、3.米ドル政策」の順番になるのではないでしょうか。

 関税は大統領の権限だけで可能です。減税は議会における議決が必要。米ドル安政策は、誰が財務長官になるかが鍵となります。

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ハリスとトランプどちらが勝つのか?

 米国にはさまざまな選挙予測のサイトがありますが、もっとも有名なのがReal Clear Politicsでしょう。

 現在のハリス氏とトランプ氏の米国全体の支持率を見ると、ハリス氏がリードしています。

(ハリスvsトランプ)

(出所:Real Clear Politics

 しかし、米大統領選挙の場合、全体の支持率の差はあまり意味がありません。それは、選挙人制度という不思議な間接選挙を行っているので単純ではないからです。勝敗に関係するのは「スイングステート(共和党・民主党の支持率が拮抗し選挙のたびに勝利政党が変動する州を指す言葉)」または接戦州と言われる一部の選挙区のみが重要です。

ハリスvsトランプ

(出所:Real Clear Politics

 ハリス氏が支持を固めているのは、カリフォルニア州やニューヨーク州といった海岸沿いの州で、現状選挙人215人を固めています。トランプ氏は、米国の真ん中辺りの州で強く、テキサス州やフロリダ州を中心に219人を固めています。選挙人の数は全体で538人なので、270人以上取った候補が大統領に当選します。

 TOSS-UPと呼ばれる、まだ誰が勝つかわからない州、ペンシルベニアやミシガンといった州をどちらが取るかで勝敗が決まります。

(※筆者提供)

 これは現時点での推測であり、実際の選挙になるとどうなるかわかりませんが、ハリス氏が取れそうなのはミネソタ州のみで、トランプ氏の勢いが強いと感じます。

 賭けサイトでも、現状は似たような感じです。

(出所:Polymarket

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トランプ当選を前提にしたトレードが活発化している!?

 接戦州の状況を見るとトランプ氏が優勢なので、トランプ氏当選を前提とした「トランプトレード」が活発化しています。

 トランプ氏の政策は、関税引き上げ、減税ですが、関税引き上げは米ドルを上昇させます。

 輸入物価が高くなることで、インフレ率が上昇し、米金利は上昇することになります。減税も景気を刺激するため、米金利は上昇、米ドル高となります。

【トランプトレード】
・米ドル高・株高
・米金利上昇
・仮想通貨(暗号資産)上昇(トランプ氏は支持派になった)
・メキシコペソ売り(高関税が課されるはず)
・人民元売り(将来的に)
・米ドル/円売り

 現状では、ハリス氏とトランプ氏のどちらが大統領になるのかはまだわかりませんが、相場が大きく動くイベントになるので、情勢を見極めながら、しっかりポジション管理をしてトレードに臨むべきでしょう。


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