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GDP(国内総生産)とは?
「GDP」とは、国内で一定期間に生み出されたモノ・サービス・財などの付加価値の合計金額を表した、その国の経済規模を表すデータです。「Gross Domestic Product」の頭文字をとった略称で、日本語では「国内総生産」と呼びます。経済の成長度合いや景気の動向を総合的に把握できることから、先行きの中長期的な景気の見通しを判断するうえでも重要なデータとされます。
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付加価値とは、消費者が支払った最終的な価格(値段)から、原材料や生産にかかったコストを差し引いたもの。一般的には金額ベースより、「前期比(%)」や「前期比年率(%)」の数値が注目されます。
前期比とは、前期(前の四半期)から付加価値の合計額にどれだけの増減があったかを表したもので、前期比と同じ増減率が1年間続いたと仮定した場合に、年間でどれぐらいになるかを推計したのが前期比年率です。多くの国で四半期ごとのデータが発表されますが、カナダのように四半期ごとのデータのほかに、前月比のGDPを毎月発表している国もあります。
GDPがプラスの推移を維持していれば景気が拡大、マイナスが続いていれば景気後退の局面にあると判断します。経済学的にはGDPが2四半期連続でマイナスになると、リセッション(景気後退)に入ったと定義するのが一般的です。
名目GDPと実質GDPの違い
GDPには、「名目GDP」と「実質GDP」の2種類があります。付加価値を単純に合計したのが名目GDPで、名目GDPから物価の影響を除いたものが実質GDPです。
たとえば、前期の付加価値の合計金額が100億ドルで、今期が102億ドルなら、今期の名目GDPは前期比+2%です。ただし、前期から物価が2%上昇していた場合、今期の実質GDPはゼロ%となり、経済の規模そのものは前期と同じということになります。実際の計算では、物価の影響を除くときは後述する「GDPデフレーター」という指標を使います。
通常は、FX会社の速報系ニュースなどが結果をヘッドラインでも伝える「実質GDP」のほうが、より注目されます。
経済のニュースなど目にすることがある「経済成長率」や「成長率」というのは、一般的には実質GDPの伸び率のことを指し、この数値が上昇しているか低下しているかで、経済が拡大しているか縮小しているかを判断します。
GDPデフレーターとは
「GDPデフレーター」とは、物価がどれだけ変動したかを示すデフレーター(価格指数)の1つです。GDPデフレーターがプラスなら物価が上昇、マイナスなら物価が下落していたと判断できます。
物価の推移を表す経済指標としては消費者物価指数が有名ですが、GDPの統計で物価変動の影響を加味するときは、GDPデフレーターを使います。実質GDPは、名目GDPをGDPデフレーターで割って求めます。
通常、GDPと同時にGDPデフレーターの結果も発表されるので、物価の変動を知るデータとしてあわせてチェックしておきたい指標です。
米国のGDP
「米国のGDP」は、米商務省経済分析局(BEA)が発表します。発表時刻は、米国がサマータイム(夏時間)中は日本時間午後9時30分、標準時間(冬時間)中は日本時間午後10時30分です。
以下は、米GDP(米国のGDP)の、前期比年率の直近の推移です。
米国では、四半期最終月の翌月末に「速報値」、その翌月末に詳細な材料も含めて推計した「改定値」、さらにその翌月末に「確報値」が発表されます。それ以外にも、毎年7月に過去3年分の改定がおこなわれます。
もっとも注目されるのは速報値ですが、改定値や確報値も大幅な変更があった場合は、為替レートを動かす材料になることがあります。
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■米GDP(米国のGDP)の概要 | |
指標名 | GDP(Gross Domestic Product) |
発表元 | 米商務省経済分析局(BEA) |
発表日 | 速報値…1・4・7・10月の各月末 改定値…2・5・8・11月の各月末 確報値…3・6・9・12月の各月末 |
発表時刻 | 米サマータイム(夏時間)…日本時間午後9時30分 米標準時間(冬時間)…日本時間午後10時30分 |
米国ではそのほか、GDPと同時に発表される「個人消費」のデータも高い注目を集めます。これは、個人が購入した財やサービスの付加価値の合計金額を表したもので、個人消費はGDPの構成比率の7割近くを占めるため、米国の景気の先行きを予測するうえで有効だと考えられています。
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