米ドル/円は、米2年債利回りが4％に再び接近すれば、130円を割ってもおかしくない。米シリコンバレーバンク（SVB）が経営破たん、シグネチャーバンクも事業停止となり、「次に潰れる銀行は」の不安でリスクオフの動きが進んでいる。リスクオフでスイスフランが買われているのだとすれば、米ドル/スイスフランの売りでもいいだろう。

米ドル/円は、米金利の上昇とともに137円まで9円上昇したが、米金利が調整するなら、同じく調整入りなのだろう。米雇用統計について、一部では「1月分の数字は季節調整がうまくいかず上ブレしただけ、下方修正のリスクも」との声もあり、そうなると米ドル/円の調整が意外と深くなる可能性もある。短期では米ドル/円の売りでもいいが、ゴールドも調整が終わり、反発しそうな雰囲気があるため、豪ドル/米ドルの押し目買いがよさそうだ。

米ドル/円はFEDピボット（政策転換）と日銀ピボットの可能性が遠のき、上値が軽くなった印象だ。昨年10月からの下落に対する38.2％戻しが136.67円で、ここをクリアに抜ければ、半値戻しの139.59円が見えてくる。米2年債利回りの水準からしても、米ドル/円は上値余地がある。月末の米ドル売りに気をつけながら、米ドル/円の押し目買い方針でいいのではないか。

今週はひとまずユーロ/円の押し目買いがよさそうだ。レンジを上抜けており、144円台にしっかり乗せてくるようだといいかもしれない。ノーランディングならば、株が強くリスクオンとなり、米ドルが売られるものの、米ドル/円がそれほど下がらないなら、クロス円が上がるということになる。とはいえ、RBNZ会合を控えていることもあり、オセアニア通貨は様子を見たいし、英ポンドには中長期で弱気なので、消去法的にユーロ/円ということになる。

次期日銀総裁は、元日銀審議委員の植田和男氏でほぼ決まり。サマーズ元米財務長官いわく、「日本のバーナンキ」 ／ 植田氏の選出は金融市場からの評価も高い！出口戦略はフォワードガイダンスに沿ってマイルドに進むか ／ 市場の焦点は米国の金利。12月の利下げ織り込みは早すぎる！剥落とともに、米ドル/円は上昇していくと予想！ ／ 目先の注…

米ドル/円は、米雇用統計の雇用者数が51.7万人増と大きく上ブレしたうえ、日経新聞が「日銀次期総裁、雨宮副総裁に打診」と報じたことで急騰した。昨年10月から続いた米ドル売りは、チャート的にも反転の兆しを見せている。米ドル/円も中期的にボトムアウトではないか。ボラティリティが非常に高く、少額ずつ買っていくなど、資金管理に注意が必要だ。米ドル買いがトレンドになるとしても、豪ドルに対しては中長期で強気のため、対豪ドルではなく、対ニュージーランドドルなどで米ドル買いでいいだろう。

米ドル/円は、今日13時、財界や学界の有識者による「令和臨調」が、政府日銀のアコード（共同声明）見直しを提言したとのニュースで、1円近く下げた。日銀の次期総裁人事も最終盤で、もっともタカ派色が薄い雨宮元日銀副総裁が、次期総裁となれば、米ドル/円は1円程度上がるイメージ。令和臨調の共同代表の翁氏が、日銀副総裁候補となれば円高リスクが高まりそうだ。

米ドル/円は2年前とは比べものにならないほど、ボラティリティが高まっている。当面は、130円を挟んで上下2、3円ほどのレンジを見込んでいるが、値が飛びやすく、デイトレードくらいに時間軸を下げたほうがやりやすそうだ。英ポンド/米ドルは昨年9月以降、大きな調整もなく2000ポイントほど上げている。ユーロ/米ドルも1000ポイントほど上げており、このまま調整なく米ドル安が進むのかどうか、見極める週だろう。

米ドル/円は慎重に戻りを売っていきたい。米国は利下げ、日本は利上げへ向かうのならば、下がらざるを得ない。1月18日（水）の日銀会合で政策を修正しなくても、4月の新総裁のもとで修正するかもしれないし、YCCを撤廃することも考えられ、「修正する・しない」ではなくて「いつ修正するか」という時間の問題になりつつある。アベノミクス高値125.86円や、120円以下を見込む海外勢も多い。

【2023年のFX予想】米ドル/円は120～145円程度のレンジか。先週の日銀はサプライズだったが、今後はオプションでヘッジする動きも出てくるだろうから、一方的な動きになりにくい。2023年の為替市場は1月2日（月）から。フラッシュクラッシュへの警戒感も高まるが、131円台前半より下で年越しするようだと、130.50円以下のストップを狙いにいく仕掛けがあるかもしれない。

米ドル/円は「岸田政権が2％物価目標柔軟化」報道を受けて、下窓を開けてスタートした。株安・円高材料であることは確かだが、今週はクリスマス週で市場はお休みモード。ムリしてトレードする時期ではない。気になるのは中国。フィナンシャル・タイムズは、中国で人の移動が活発化する旧正月の「ウィンター・ウェーブ」により、100万人が死亡するとの予測モデルを記事にしており、懸念が高まるかもしれない。

米ドル/円は下がれば買いでいいだろう。米2年債利回りと比べて明らかに売られ過ぎだ。米2年債利回りとの相関が続いていれば、現在の妥当なレートは145円。相関が切れていても、140円前後まで調整しても不思議はない水準だ。今週の米CPIとFOMCを受けて「来年後半から米利下げ」の見方が後退すれば、意外と上がってしまう可能性もある。ニュージーランドドル/円については、レジスタンスとなっている88円を超えてくるようなら買いたい。

米ドル/円は151.95円の高値をつけた10月21日（金）から、1カ月半で約18円の下落となった。ただ、2021年1月安値からのフィボナッチ・リトレースメント38.2％押しが133.09円で、この水準にあと一歩のところで踏みとどまった。米2年債利回りに対して下げ過ぎており、調整に気をつけたい。ニュージーランドドル/円は、95円を2023年のターゲットとしており、今週も押し目買いでいいだろう。

米ドル/円は戻り売りでよさそう。中国でゼロコロナ政策への抗議デモが拡大したことを受けて、リスクオフの円買いが進んでおり、月末の米ドル売りとも方向が一致している。ただ、12月は今年儲かったトレーダーが利益を落としたくないので慎重になり、大きく動きづらいかもしれない。

米ドル/円は、1998年高値の147.66円より上は買われ過ぎ、米CPIショックでは売られ過ぎて、上も下もやってしまい、ひと段落というところなのだろう。米国の感謝祭で週後半は動きづらく、無理に取引する必要もなさそうだ。ただ、米ドル/円は米2年債利回りの上昇についてきておらず、短期的には上昇余地があるため、押し目買いでもよいだろう。

米ドル/円は戻り売り継続でいいだろう。151.95円で天井をつけた可能性が高く、米金利が方向転換して下落に向かうなら、米ドル/円も下がるのだろう。下値メドは、今年の上昇の半値戻しの133円あたりだろうか。明日の米PPIが米CPIに続いて下がっているようだと、米ドルは一段安かもしれない。ボラティリティも大きいので、安易に下値を売らないよう、エントリーする水準には気をつけたい。

米2年債利回りは4.7％近辺まで上昇して、5％のターミナルレート（利上げの最終地点）をほぼ織り込んでいるが、米ドル/円はまったくついてきていない。150円より上を米ドル/円のターゲットとする人は少なく、上昇相場は終わったと見ている。145円を割ってくると下げが大きくなりそうで、米ドル/円の戻りを売りたい。また、今週は米中間選挙が実施される。中間選挙後は株高になりやすいという、強いアノマリーがあるため注目したい。

豪ドル高に今、注目している。FRBのスタンスが中立となり、株は買われ、リスクオンで買われる通貨は豪ドルだろう。中国懸念から積み上がった、豪ドルのショートポジションの踏み上げが始まる可能性もあるほか、超長期のテクニカルでも上昇を示唆している。明日は豪中銀のサプライズに警戒が必要だ。0.25％利上げ予想だが、インフレも進んでおり、0.5％利上げもあり得る。

今年のテーマだった米ドル高は、大きなターニングポイントに来ているようだ。米国の利上げ幅のテーパリング（縮小）が始まれば、米金利は下がり、米ドル高はピークをつけて、株は買われ、豪ドルが買われやすくなる。豪ドル/米ドルの押し目買いをしていきたい。

気になるのはオセアニアの弱さだ。先週の英ポンド騒動で、一番値下がりしたのはニュージーランドドルとなっている。今日は新しい四半期の始まり。特に今は英ポンドが焦点となっているため、大きな決断は今日、明日の欧州市場の動向を見てからでいいだろう。アイデアとしてあるのは、英ポンド/米ドルの戻り売りがひとつ。それに加えて、ニュージーランドドルを対円か、対米ドルで売っていきたい。