※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます
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このコーナーでは今回からシリーズで、広瀬隆雄さんによるCFD徹底講座をお送りします。
米国在住の広瀬さんは「ザイ・オンライン」でコラム「世界投資へのパスポート」を連載中。CFD取引の対象となる海外の原資産に精通している広瀬さんにCFDのキホンから、ちょっとディープな話まで幅広く語っていただきます(ザイFX!編集部)。
——最近、CFDという金融商品を時々、耳にするようになりました。けれど、まだ日本の個人投資家にはそれほどなじみのない存在です。これはどんな金融商品なんでしょうか?
CFDとはContract for differenceの略で、日本語に訳すと、「差金決済」ということになります。「差金決済」とは買値と売値の差額だけをやりとりする取引方法のことです。
「差金決済」とは、ずいぶんそっけない訳語ですが、実際には「差金決済」という言葉は数あるCFDの特徴の一つを表したものにすぎません。
■世界中のあらゆる「相場」を手軽にトレード!
CFDは少額の証拠金を口座に入金すれば、その数倍以上の取引ができます。いわゆる「レバレッジ」をかけた取引ができるのです。
また、CFDは買いから入るだけでなく、売りから入ることもできます。
そして、CFDはそれを取り扱う会社と取引する投資家の相対取引ということになります。
——レバレッジをかけることができて、相対取引を行う金融商品で買いからも売りからも入れるといえば……ズバリ、FXと同じですね!
そうですね。確かにCFDはFXと似ている側面があります。けれど、CFDは投資対象となるものが為替だけではありません。
CFDでは個別株や株価指数が取引できます。それも日本だけではなく、世界中の個別株や株価指数が対象になります。
また、取り扱っている会社にもよりますが、コモディティ(商品)や債券もCFDで取引できます。
結局、世界中のあらゆる「相場」を手軽にトレードでき得るものがCFDという金融商品だと言っていいでしょう。
FXはCFDという大きなジャンルの中の為替に特化した金融商品という言い方もできます。
CFDは個人投資家にとって、トレードによって収益を上げるチャンスをグンと広げるツールになります。もちろん、トレードに失敗すれば、損失も発生するのですが…。
■CFDはどのようにして誕生したのか?
——CFDって面白そうですね! すごく興味がわいてきました。ところで、CFDは海外ではよく取引されているのでしょうか?
それについては、まずCFDの歴史から簡単にお話ししましょう。先ほどお話ししたとおり、CFDとは「差金決済」という意味ですが、差金決済そのものは古くから行われてきました。
けれど、今日のような形態でCFDが「開発」されたのは1990年代のことです。ユーロ債やABCP(資産担保コマーシャルペーパー)など、他の革新的な金融商品同様、CFDは英国で生まれました。
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