【ＮＹ為替オープニング】ベージュブックに注目、12月FOMCの利下げ可能性探る｜FX・為替ニュース

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2025年11月26日(水)23時56分ポスト
【ＮＹ為替オープニング】ベージュブックに注目、12月FOMCの利下げ可能性探る

■注目ポイント
・英リーブス財務相：「インフレを引下げへ」「借り入れは各会計年度に対国内総生産（GDP）比を削減」
・OBR：2025年英経済成長見通しを1.5％へ引き上げ
・ポンド高、英財政抑制策を好感
・トランプ米大統領、オバマケアの補助金を巡り延長も
・米・先週分新規失業保険申請件数（11/22）：21.6万件（予想：22.5万件、前回22.2万件←22万件）
・米・失業保険継続受給者数（11/15）：196万人（予想：196.3万人、前回195.3万人←197.4万人）
・米・9月耐久財受注速報：前月比＋0.5％（予想＋0.5％、8月＋3.0％←＋2.9％）
・トランプ米大統領、オバマケアの補助金を巡り延長も
・米・MNIシカゴ購買部協会景気指数(11月)　　43.8
・米・地区連銀経済報告(ベージュブック)公表
・NZ・ニュージーランド準備銀行（中央銀行）が政策金利発表、2.25％に引き下げ、前回2.50％
・18:00　欧・ECBが金融安定報告公表

25日のNY外為市場で連邦準備制度理事会（FRB）が公表する米・地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目が集まる。

政府機関閉鎖により重要指標が欠ける中、政策当局者はベージュブックを見通し判断において活用するとしている。金利軌道や経済を巡る判断では当局者の見解が大きく分かれる中、内容に注目が集まる。10月連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨では、ほとんどの参加者が12月の利下げに否定的であることが分かったほか、この会合でも据え置きを主張した参加者がいたことも明らかになり、タカ派的な会合との見方に12月の利下げ確率は一時30％まで低下。その後、ウィリアムズ米NY連銀総裁やウォラーFRB理事、ボウマン米連邦準備制度理事会（FRB）副議長、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁などが利下げを支持する姿勢を示すと、利下げ確率が上昇。小売売上高や消費者信頼感指数の落ち込みで、利下げ確率は再び80％以上に上昇した。

政府機関再開により、12月FOMCまで、公式雇用統計の発表を除き、最近の労働市場動向も明らかになりつつある。米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数（11/22）は前週から予想外に6000件減の21.6万件となった。4月初旬来の低水準。また、失業保険継続受給者数（11/15）は196万人と、前回から増加。予想は下回り、労働市場が比較的底堅い証拠となった。一方で、企業の雇用削減ペースの加速も明らかになっている。また、米商務省が発表した9月小売売上高は前月比＋0.2％と、8月+0.6％から伸びが予想以上に鈍化し、マイナスとなった5月来で最小の伸びとなった。国内総生産（GDP）の算出に用いられる外食、自動車、建材、給油を除いたコントロールグループは－0.1％と、8月＋0.6％から4月来のマイナスに落ち込んだ。夏休み明け、新学期に向けた8月の学校関連の支出加速から、急速な鈍化が見られ、7－9月期GDPのマイナスに寄与した可能性が示唆された。

また、コンファレンスボードが発表した米11月消費者信頼感指数は88.7と、10月95.5から予想以上に低下し4月来で最低となった。ミシガン大消費者信頼感指数の11月分も過去最低となった2022年6月以来で最低を記録。特に現況は2009年来で最低を記録した。消費者信頼感は価格高騰や賃金鈍化に引き続き悩まされていることが明かになった。10－12月期のGDP成長を引き続き消費が圧迫している可能性も示唆。

英リーブス財務相は予算案を発表。公的借り入れは対国内総生産（GDP）比で毎年、減少軌道になると指摘。インフレを引き下げるとした。財政抑制策が好感されポンド買いが優勢となった。

・ドル・円、200日移動平均水準147.74円。

・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.1370ドル。

ニューヨーク市場はドル・円156円40銭、ユーロ・ドル1.1580ドル、ユーロ・円181円10銭、ポンド・ドル1.3180ドル、ドル・スイス0.8070フランで寄り付いた。

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