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 ユーロ/円を中心にクロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）が弱く、株式も軟調な動きを続けています。

 基本的には、このような状況が続くのではないかと考えています。

 今週（５月21日～）のニュースを振り返りながら、市場環境に目立った変化がないということを、改めて確認していってみましょう。

■ポジティブなニュースで進んだユーロの買い戻し

 先週（５月14日～）の金曜日には、フランスの新大統領オランド氏が「我々はギリシャのユーロ圏残留のためにあらゆることを行う必要がある」と述べたことなどを受けて、ユーロは買い戻しが大きく進みました。

ユーロ/米ドル 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：ユーロ/米ドル 日足）

 ユーロ/米ドルについては、久々の反発を見せています。

 しかし、ユーロに関するポジティブなニュースはこれくらいのものでした。

■ギリシャのユーロ離脱が意識され、株価は軟調

 ５月22日（火）には、パパデモス前ギリシャ首相の話として「ギリシャのユーロ離脱の準備が検討されている」、「ギリシャのユーロ離脱のリスクは現実のものである」などと伝わります。

 また、米格付け会社イーガン・ジョーンズ・レーティングスがスペインの格付けを「ＢＢ＋」から「ＢＢ－」に引き下げています。

 さらに、翌５月23日（水）には、「ユーログループの作業部会はユーロ圏諸国がギリシャのユーロ離脱に備えて対応策を用意する必要があるとの認識で一致した」と一部通信社が報じています。

 ギリシャのユーロ離脱の可能性がますます意識されることになり、欧米の株価が下落。財政懸念国のスペイン、イタリアの国債利回りが上昇することになりました。

 また、米国に目を向けてみると…

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