■スペイン国債利回りは一時7.7%へ上昇
また、スペイン国債の利回りが上昇しています。
10年物国債の利回りは、一時7.7%にまで上昇しましたが、これは、1999年にユーロが誕生して以来、もっとも高い水準です。
それだけ危険度が増しているということを示しています。
■一度ポジションを解消して売りチャンスを待つ
このように欧州の状況は改善するどころか悪化していますが、相場には波があります。
IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ると、少しショートが減っているので、まだ売り余力があるようにも見えますが、このデータは少しタイムラグがあるので、この1週間でかなりショートが増えているような気がします。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
それは、7月27日(金)になったらわかるので、確認してみたいと思います。
いったんユーロのショートを閉じて、また売るチャンスを待つというのが一番良い選択ではないかと個人的には考えています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
さて、今週(7月23日~)日銀に新しく2人の審議委員が誕生しました。前野村證券チーフエコノミストの木内登英氏と前モルガンスタンレーMUFG証券チーフエコノミストの佐藤健裕氏です。
以前、当コラムでもご紹介しましたが、2人とも積極金融緩和派です。
就任会見で、木内氏は現在の物価目標1%の達成は、現状では厳しいという趣旨の発言をしていますし、佐藤氏も外債購入や高リスクの資産購入に言及しています。彼らには私も期待しています。
【参考記事】
●14円下落した豪ドル/円はほぼ半値戻し。今回の株高・円安サイクルは終了が近いか(今井雅人、6月21日)
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