■マーケットはG20を前に株高・円安一服か
金融市場は、ここ数日、踊り場に入ってきたような動きとなっています。
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これまでの株高・円安の流れが急過ぎたことと、週末(2013年2月15日)にG20(20か国財務相・中央銀行総裁会議)が開かれ、そこで、日本の円安に対する懸念が示されるのではないかという不透明感が原因だと思います。
週末のG20を控えて、12日(火)にG7(7か国財務相・中央銀行総裁会議)の緊急会議が開かれ、ここで為替相場に関する声明文が出されています。
今回は、この内容を確認してみたいと思います。
■G7の声明文から読み取れること
「我々、G7の財務大臣・中央銀行総裁は、我々が長年にわたりコミットしている、為替レートは市場において決定されるべきこと、そして為替市場における行動に関して緊密に協議すべきことを再確認する。我々は、我々の財政・金融政策が、国内の手段を用いてそれぞれの国内目的を達成することに向けられてきていること、今後もそうしていくこと、そして我々は為替レートを目標にはしないことを再確認する。我々は、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることに合意している。我々は引き続き、為替市場に関して緊密に協議し、適切に協力する」
少々、わかりにくい文章ですね。
簡単に言ってしまうと、為替レートは市場が決めるべき、それぞれの国の財政・金融政策は国内の目的を達成するためのものであり、為替レートは目標にはしないということ。過度な為替変動は良くない。
こんなところだと思います。正直に言えば、当たり前のことしか述べていないという印象です。これでは何が目的だったのかも、よくわかりません。
この文章はどうとでも読めますが…
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