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■政府が米ドル高に文句をつけるのは難しい面も…

 さらには、米国のルー財務長官が「強い米ドルは常に米国にとっては良いこと」という趣旨の発言をしたことで、政治的な圧力もかかってこなさそうだという安心感が市場に広がったことも米ドル高の要因となりました。

 確かに、現在の相場は、米国の金融政策が原因で起きているわけですから、この流れに米政府も文句をつけるのは難しい、という面はあると思います。

 と考えると、「米ドル高・円安」になるたびに、定番のように心配される米国からの圧力は、今回はかかりづらいと考えても良いのかもしれません。

米ドル/円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 日足）

 日本側も、どのぐらいまで円安を許容するかということが、今後は問題となってくるかもしれませんが、今のところは現在の動きを容認しているようです。

■流れが続いている限り、その流れに乗って！

 こうしてはっきりとした要因で流れができているときは、どこまで行くとかいう予想はせずに、流れが続いている限り、その流れに乗って行くことが大事だと思っています。

 そのことは、前回のコラムまででもお話をしてきています。当面、この流れは続くという基本的な認識をもって、マーケットに向かっていきたいところです。

【参考記事】
●レンジを抜けた相場こそ儲けやすい！揺り戻しはあっても米ドル高の流れは継続（９月11日、今井雅人）

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