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■利上げ時期の特定を避けたイエレンＦＲＢ議長

 「相当な期間（considerable time）」、つまり「６カ月」から、「辛抱強く（patient）」、つまり、「次の２会合」に変更されたフォワードガイダンスが、ついに最終の「いつでも」を意味する文言に変更される見通しになりましたが、その時期については、あくまでも「経済動向次第」となっています。

 利上げの時期を特定することを常に避けてきたイエレンＦＲＢ議長でしたが、最後の最後までその方針を貫く形となりました。

■下押ししたところでしっかりと米ドルを拾っていく姿勢で

 為替市場はこの証言を受けて、米ドルが買われた直後に売り込まれ、結局「行って来い」という反応となりました。市場が、まだまだ利上げ時期について確証を持てないでいる証拠でしょう。

米ドルＶＳ世界の通貨 １時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドルＶＳ世界の通貨 １時間足）

 米ドル/円は、119円を挟んだレンジ相場に入り込んでおり、期待したような動きとはなっていません。ただ、日足の一目均衡表の雲が、本日２月26日（木）からねじれ状態となるなど、チャート的には動意づく可能性も出てきています。

米ドルＶＳ世界の通貨 １時間足

（出所：米国ＦＸＣＭ）

 昨日２月25日（水）は、ＧＰＩＦ（年金積立金管理運用独立行政法人）に続き、ＫＫＲ（国家公務員共済）がポートフォリオの変更を公表したようですが、こういった動きを当然のように、他の共済などの公的資金も追随すると考えて良いと思います。

 なかなか大きな動きとはなりませんが、下押ししたところをしっかりと見極めて米ドルを拾っていくという姿勢は、引き続き継続していきたいと思います。

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