■イエレン議長の講演次第では米ドル急落の可能性も
今年(2016年)のジャクソンホールでの経済シンポジウムのテーマは「Designing Resilient Monetary Policy Frameworks for the Future(将来のための強靭な金融政策の枠組みの構築)」。
エコノミストの間では「ジャクソンホールの講演ではウィリアムズ氏の枠組み見直し論に言及する」との見方が増えています。
イエレン議長の講演では、ウィリアムズ総裁の米金融政策再考について言及するとの見方も出ているようだが、果たして… (C)Bloomberg/Getty Images
もし、イエレン議長の講演が、先ほど紹介したウィリアムズ総裁が発表した論文のような内容になり、マーケットが米利上げシナリオを修正せざるを得ない展開となれば、米ドルの急落を誘引する可能性があるため要注意です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
■ジャクソンホール講演は日銀の「総括的な検証」のヒントに
そして、FRBが新しい金融政策を模索するのであれば、日銀も同様だとマーケットは連想します。
9月の日銀金融政策決定会合(以下、日銀会合)は「総括的な検証」という内容になっていますが、今回のジャクソンホールはそのヒントを与えることになると想定しています。
【参考記事】
●日銀追加緩和決定も主な政策はETF買入れ増額のみ。米ドル/円は発表前から乱高下
9月の日銀会合を占う意味もあり、8月26日(金)のジャクソンホールでのイエレン議長の講演に注目です。
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