■約1円程度の下押しに留まり、米ドル/円上昇
前回のコラムで、私はこの「トランプ相場」について、「今の段階では、どうしてもこれが、持続可能な本格的な買い相場だと思えない。憶測で動いている相場なので、崩れる局面もあるのではないか。ここから一層の米ドル高が、すぐに来るとは考えづらい。押し目をじっと待つ時期ではないか」とお伝えしました。
【参考記事】
●トランプ相場で「米国買い」状態だがすべて憶測による値動き。崩れる局面あるかも…(11月24日、今井雅人)
実際、米ドル/円は、先週(11月14日~)末には110円台後半にまで上昇。
今週(11月21日~)に入ってからは、21日(月)に111円台前半で上げ止まる兆しを見せ、22日(火)早朝に起きた福島県沖地震による津波警報の発令をきっかけに、一気に売り仕掛けられる場面も見られたものの、結局110.27円までと、約1円程度の下押しに留まりました。
そして、その日のNY市場では、再び111円台前半まで買い戻されるといった底堅い動きとなったのです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■米ドル/円は、ついに113円台まで上昇
11月23日(水)は、勤労感謝の日で東京市場が休場だったにもかかわらず、米ドル/円は海外市場で急騰。
10月米耐久財受注が前月比4.8%と市場予想の1.7%を大幅に上回る強い数字となったことから、米10年債利回りが2.4147%まで急上昇したことを受けて、一時112.975円まで買い上げられました。
本日11月24日(木)も、欧州時間に一時113.386円まで買われています(※)。
(編集部注:11月24日(木)、米ドル/円は当コラム公開準備中に、一時113円台半ばあたりまで上昇した)
(出所:CQG)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
果たして、この米ドル/円の連騰は誰が演出して…
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