■大統領就任式の演説などを見極めるまで、利食い先行?
そして、本日1月5日(木)のアジア市場では、朝方から米ドル売りが加速。ポジション調整の売りが強まる展開となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
2016年最後のコラムでは、「基本的には米ドル高傾向が続き、米ドル/円も再び125円を目指す動きが見られるのではないか?と、現時点では考えている」とお伝えしました。
ただ、2016年12月27日(火)時点のIMM(国際通貨先物市場)通貨先物市場における投機筋の円ショートポジションが8万7009枚(※)まで急増しているように、ここにきて、市場はかなり米ドル/円のロングポジションを構築してしまっているようです。
(※編集部注:円のショートポジションと円のロングポジションを相殺して、残った分の円ショートポジションの枚数)
【参考記事】
●2017年の為替相場も基本はドル高継続! ドル/円は125円を目指す動きが見られるか(2016年12月22日、今井雅人)
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
米ドル/円が、120円や125円などと水準をさらに引き上げていくには、その前に、ある程度のポジション調整が必要となってきているのではないでしょうか?
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
1月6日(金)の米雇用統計なども見極める必要があるほか、1月20日(金)のトランプ米大統領就任式での演説内容などをきちんと判断するまでは、少し利食い売りが先行する頭の重い動きとなるのかもしれません。
■大枠の見通しに変わりはないが、目先はポジション調整か
大枠の見通しに変わりはありません。
【参考記事】
●2017年の為替相場も基本はドル高継続! ドル/円は125円を目指す動きが見られるか(2016年12月22日、今井雅人)
FOMC議事要旨でも述べられているように、米当局としては、最終的には拡大的財政政策がインフレリスクを強めることの方に政策の重点を置くことになるはずですが、そうは言っても、「米ドル高」への懸念が少し台頭してきたことも事実です。
目先は、ポジション調整中心の相場が続く可能性が出てきています。
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