■為替を取り巻く環境に変化なし、調整終われば基本トレンドへ
さて、今後の展開でありますが、まだ調整相場が続く可能性はあると思いますが、あくまでも調整であって、相場のトレンドが転換するとは考えていません。
ある程度の調整が終わると、また「米ドル安、円安、その他の通貨高」という流れに戻る可能性が高いと考えています。
その理由は、為替相場を取り巻く環境が特に変化していないからです。
【参考記事】
●進む米ドル安。でも、ドル/円はレンジ継続? ここからは上昇狙った買いを避けたい通貨も(8月3日、今井雅人)
米国については、ともかくトランプ政権に対する不信感で、米ドルを買いづらい状況が、ずっと続くでしょう。米国の利上げは年内に、もう一度あると思いますが、年後半になる可能性が高まってきました。
欧州などは、金融緩和政策からの転換が間近に迫っている感じがします。
一方、日本では金融緩和政策が、今後、かなりの期間にわたって続く可能性が極めて高くなっています。
【参考記事】
●金融政策から米ドル買い・円売り揺るがず! 米ドル/円はさらに下がったところで買い!(7月18日、バカラ村)
●引き締めに向かう主要国中銀が「密約」? ECB理事会でのテーパリングの行方は…!(7月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
こうした状況に変化がない限り、相場の大きな方向性は変らないと考えています。
■米ドル/円、クロス円の下がったところは買いで
さて、直近の動きをみていると、米ドル/円が109円台に入ったところでは、日本の機関投資家がかなり米ドルを買っているようです。ヒアリングによれば、まだ米ドル/円の109円台を買う意欲はあるようです。
やはり、米ドル/円は109~112円程度のレンジ相場に入る可能性が高いのではないかと思っています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
米ドル/円、クロス円で円高が進んだところは円売り、つまり、米ドル/円、クロス円の買いをしっかり入れておきたいところです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
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