■米金利に達成感、米ドル/円が重いのも仕方なし!
為替相場ですが、米ドル/円は、10月6日(金)の米雇用統計後に直近の高値をつけてからは、利食い売りが中心となっています。
目先のメドとして意識されていた、9月27日(水)の高値113.253円を上抜けて、一時113.438円まで買われたものの、10月10日(火)のNY市場では、一時111.991円まで下押ししています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間)
NYダウが史上最高値を更新、日経平均が約21年ぶりの高値を上回る中、米ドル/円は明らかに上値が重くなってきています。米長期金利が2.4台%をつけて、目先の達成感から上昇しにくいといった状況では、仕方のないことでしょう。
(出所:Bloomberg)
(出所:Bloomberg)
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■基本方針に変化なし。株価や金利動向を睨んだ展開
前回のコラムでもお伝えたとおり、
米ドル/円は、今年(2017年)の春以降、114円台~108円台を中心としたレンジ相場が繰り返される中、5月11日(木)に114.37円、7月11日(火)には114.495円と、114円台で上値が2度跳ね返されていますので、今回の上昇局面でも、そのあたりを利食いの目標にしています。
【参考記事】
●11月のトランプ米大統領来日時は要注意!? 2度跳ね返された114円台で、ドル/円利食い(10月5日、今井雅人)
しばらくは、方向感のない動きが続くかもしれませんが、109円台から110円台で買った米/ドル円のロング(=買い)をキープしながら、目標である114円台を待つ姿勢を維持しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
東京市場では、10月10日(火)に公示された衆議院総選挙の状況を見極めたいとする向きが増えてきており、市場参加者に話を聞いてみても、「東京時間は本邦勢のフローがまったく出てこなくなっている」状況のようです。
【参考記事】
●解散総選挙は「株高・円安」になりやすい! 米ドル/円、英ポンド/円は押し目買いか(9月26日、バカラ村)
●10月解散総選挙とトランプ来日で円安へ!? 英ポンド急騰! でもまだ上昇余地あり?(9月18日、西原宏一&大橋ひろこ)
ユーロ/米ドルも、今週(10月9日~)に入って1.18ドル台後半まで買い戻しが進んではいるものの、再び1.2ドル台に向かような動きにはつながっていません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間)
引き続き、株価や米長期金利の動向を睨んだ、慎重な姿勢で臨みたいところです。
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