■本質は感謝祭前の大規模なポジション調整
実は、米ドル/円に関しては、112.00円から111.60円ぐらいにかけて日本の機関投資家からの米ドル買い注文が並んでいたために、下げ止まっていましたが、FOMC議事録などをきっかけに、その買い注文を飲み込んで下がり、111.50円にあった大量のストップロスの売り注文を巻き込んで、さらに下落するという展開となりました。
【参考記事】
●米ドル/円は111円割れなら108円へ下落も! 不気味な米ドルの売り手の正体とは!?(11月24日、西原宏一)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
また、時期的な問題もありました。昨日、11月23日(木)は米国の感謝祭でした。毎年、感謝祭の直前は大規模なポジション調整が起きることが多いです。今回も米ドル/円の買いポジションが積み上がっている状況の中で、こうした材料によってポジション調整が起きたということだと理解しています。
【参考記事】
●IMMの円ショートが2013年以来の高水準! 上昇できないドル/円は、戻り売りを継続へ(11月20日、西原宏一&大橋ひろこ)
●IMMの円売り越し13.6万枚! この数字が10万枚を越えると米ドル/円は調整しやすい(11月21日、バカラ村)
■チャートは「ダマシ」の可能性も。戦術は押し目買い
さて、ここからでありますが、さらなる米ドル安になる要因は、今のところ見当たりません。
確かに、米ドル/円のチャートは下抜けしているようにも見えますが、最近はこうしたケースは「ダマシ」に終わることが多いです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
111.00円には、生保など機関投資家の大きな買い注文が入っているようです。大きく上昇するとは思えないので、押し目買いをする戦術を続けていきたいと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円、下落なら断続的に買い下がり! 112円半ば~112円割れは絶好の買い場に(11月16日、今井雅人)
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