■「調整の調整」は短命に終わる
少し、話が横にそれてしまったので、本題に戻りましょう。
ここからですが、先ほどもお話したとおり、目先で起きている現象は、「調整の調整」です。こういうものは、短命に終わることが多いというのが経験則です。
特に、ユーロに関しては、IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ても、まだまだ投機筋の米ドルに対するロングポジション(=買い越し)が溜まっています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
これでは、上がり続けていくことは、なかなか難しいと思います。
【参考記事】
●強気予測増えたユーロ/米ドル、なぜ下落? ポジション動向からは、さらなる下落に注意(9月10日、今井雅人)
■ユーロは上に抜けているようにも見えるが…
確かに、ユーロ/円やユーロ/米ドルのチャートを見ると、短期間のもみ合いから上に抜けているように見えますが、これが本格的な上げトレンドを示しているかと言われると疑問です。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
あまり、思い込みすぎないようにしたいものです。
1カ月単位で見ていくと、クロス円は「上げて下げて、また上げる」となり、かつ、その幅は段々、狭くなってきているということを、頭に入れておきたいと思います。
■米ドル/円は引き続き、レンジトレードが安全
それと、前回のコラムでも指摘したとおり、米ドル/円だけは、レンジに入り込んでいます。レンジは、104~106円を中心に考えて、レンジトレードをしてみるのが、一番安全です。
【参考記事】
●米ドル/円の104~106円を想定したレンジ取引が一番いいか。相場が崩れた理由は?(9月24日、今井雅人)
(出所:TradingView)
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