■トランプ大統領勝利なら、リスク選好の株高・米ドル安か
バイデン氏が勝利しても、上院で共和党が過半数の議席を維持して「ねじれ国会」になったときは、政策が通りにくいこともあり、リスク選好にはなりにくいように思います。
そして、トランプ大統領が勝利した場合は、リスク選好になりやすいように思います。
季節性でも、年末に向けてリスク選好になりやすい時期でもあるため、株式市場は強く、為替市場は米ドル安になりやすいのではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円は戻り売り。11月から年末にかけて、リスク選好の米ドル安に期待!(9月15日、バカラ村)
■負けを認めない場合も想定しておきたい
ただ、注意する点としては、僅差でトランプ大統領が負けたときは、訴訟にまで発展する可能性があり、しばらくは、不安定な推移となりやすくなります。

もしトランプ大統領が僅差で負けたときは、訴訟にまで発展する可能性があり、しばらく不安定な推移になりやすくなるとバカラ村氏は指摘する (C) Chip Somodevilla/Getty Images News
今は、ペロシ下院議長(民主党)と、ムニューシン財務長官の間で、追加経済対策の協議が続いていますが、折り合いはつかず、米大統領選後に合意すると考えられます。
【参考記事】
●米大統領選前の追加経済対策とりまとめは難しいか。為替市場は、神経質な展開続く(10月15日、西原宏一)
合意すれば、米国株は上昇することになるのですが、米大統領選で負けた方が認めない状態が続けば、追加の経済対策の合意がさらに延びる可能性があるため、新型コロナウイルスの影響を受けた企業や個人にお金が回らず、リスク回避となって、円高になるのではないかと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
今回は、新型コロナウイルスの影響で郵便投票も増えているため、その可能性も十分にあるかと考えています。
【参考記事】
●米大統領選、郵便投票の影響で大混乱に!? 討論会はバイデン氏がうまく立ち回ったか(9月30日、志摩力男)
■動いている方向へ、ついて行くのが良い
基本的には、様子見している人が多いことから、結果がはっきりすれば不透明感がなくなり、トレンドが出る可能性があると考えています。
予想と違う方向へ推移したとしても、その動いている方向へついて行くのが良いと思います。
4年前は、トランプ大統領が勝つとリスク回避になるという予想が多かったですが、そのとおりの動きにならなかったこともあって、今回も、あまり予想に執着せずに、動いた方向へ乗る方が良いと思います。
【参考記事】
●米大統領選、あまり予想に執着しないで! そのときの動きについていくトレードを(10月20日、バカラ村)
ただ、米大統領選で、負けた方が負けを認めないような状況が続くようであれば、トレンドは期待できないのではないかと思いますので、今回の米大統領選は、難しいと考えています。
※次回のコラムは、11月2日(月)の公開予定となります。
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)