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FOMCでのテーパリング示唆は見送りか。
現状維持なら、短期的に米ドル安の可能性も

2021年06月15日(火)07:29公開 (2021年06月15日(火)07:29更新)
バカラ村

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■FOMCのメインシナリオは、「テーパリング示唆なし」か

 今週(6月14日~)は、15日~16日にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。

 市場の注目は金融緩和政策からの出口になるため、FRB(米連邦準備制度理事会)がいつテーパリング(※)の議論を始めるのか、そこに注目が集まっています。

(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

写真はパウエルFRB議長。6月15日~16日にFOMCが開催される。市場はテーパリングの議論を始めるのか、そこに注目が集まっている (C)Bloomberg/Getty Images News

写真はパウエルFRB議長。6月15日~16日にFOMCが開催される。市場はテーパリングの議論を始めるのか、そこに注目が集まっている (C)Bloomberg/Getty Images News

 実際にテーパリングを開始するのは、来年(2022年)初旬という予想が多いため、議論のスタートが1~2カ月ズレたとしても大きな違いはないと思いますが、為替市場は膠着が1カ月以上続いていることもあり、短期的には動きが出てくる可能性があります

 今回のFOMCでの私のメインシナリオとしては、まだテーパリングを示唆しないように思います。

米国の雇用はまだ悪く、急いで緩和政策をやめる必要もないと思います。

 米国の雇用が悪いのは失業給付の上乗せの影響のためとされています。

 この上乗せは9月には終わるとされており、これが終われば反動で雇用統計が良くなるとされています。

【参考記事】
ユーロ/米ドルは短期的には横ばいも、超長期トレンドライン上抜けで買い目線(6月8日、バカラ村)

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■緩和政策をやめるかは、米国の雇用環境の改善を見てから

 今後、雇用が良くなるのであれば、緩和政策をやめてもいいとは思いますが、ただ、まだ本当に雇用が反動で良くなるのか、そこは不透明な状態だと思います。

 さらに、パウエル議長は以前にハト派な発言がなかったことから株式市場が急落したことがあります。

 また、2013年にテーパタントラム(※)もあったため、テーパリングを示唆することは、神経質になっていると思います。

(※編集部注:「テーパタントラム」とは、量的金融緩和の縮小に対して金融市場が混乱を起こすこと)

 パウエルFRB議長はインフレが一時的なものとしていることもあり、そうであればテーパリングも急ぐ必要もないため、今回は現状維持になりやすいのではないかと思います。

 市場予想の中には、今回、テーパリングの議論を示唆する予想もあるため、現状維持であれば、短期的には米ドル安になる可能性もあります。

 ドットチャートも利上げ時期が前倒しになるとの期待もあるため、変更がなければ、米ドル安になりやすいと思います。

 ただ短期的に動いたとしても、トレンドへ発展することは期待できず、これまでのような膠着が続くのではないかと考えています。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足

(出所:IG証券

■もしテーパリングを示唆すれば、米ドル高に

 可能性は低いと思いますが、もしテーパリングを示唆するようなことがあれば、そのときは米ドル高になると思います。

 米国株も、高値圏で揉み合いが続いてることもあって、これも下がることになると思いますので、リスク回避での米ドル高にもなるのではないかと思います。

NYダウ 日足
NYダウ 日足

(出所:IG証券

 リスク回避で反応しやすいのは豪ドルになり、これが下がる可能性があります。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足

(出所:IG証券

 ユーロ/米ドルは、長期では上がる可能性があるという考えはそのままですが、短期的にはリスク回避となれば、こちらも下がることになると思います。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:IG証券

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■ユーロ/米ドル上昇なら、ポジション調整が出やすい環境

 ECB(欧州中央銀行)に関しては、今月(6月)18日~20日に理事メンバー25人が集まり、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)などの戦略見直しに関する主要な問題を議論する予定となっています。25人の理事が集まるのは、新型コロナウイルスが流行してから初めてとなるようです。

写真はECBのラガルド総裁。ECBに関しては、6月18日~20日に理事メンバー25人が集まり、PEPPなどの戦略見直しに関する主要な問題を議論する予定となっている (C)Bloomberg/Getty Images News

写真はECBのラガルド総裁。ECBに関しては、6月18日~20日に理事メンバー25人が集まり、PEPPなどの戦略見直しに関する主要な問題を議論する予定となっている (C)Bloomberg/Getty Images News

 IMM(国際通貨先物市場)ポジションからはユーロ買いが積み上がっていることもあり、ポジション調整が出やすいと思いますので、ユーロ/米ドルは上がれば売りがでやすいと思います。

IMMポジション(ユーロ/米ドル)
IMMポジション(ユーロ/米ドル)

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

 今週(6月14日~)はFOMCが注目イベントとなり、基本的にまだ横ばいが続くのではないかと思います。

 もし、テーパリングの議論を開始することを示唆するようなことになれば、そのときは米ドル高で推移することになると思います。

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