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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

ネジレや歪みが解消されるとき、相場は
大きく動く! 今はヘッドラインで乱高下
する展開、無理にトレードする必要はない

2022年02月22日(火)08:56公開 (2022年02月22日(火)08:56更新)
バカラ村

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ウクライナ情勢のヘッドラインだけで乱高下する動きが続くか。2月24日予定の米露外相会談に注目

 ウクライナ情勢のヘッドラインだけで動く相場が続いています。

 そのヘッドラインも、米国など西側からの報道と、ロシア側からの報道の内容が違っており、上下動を繰り返すだけのような相場展開となっています。

 2月15日(火)はロシア側から「ロシア軍が一部撤退」と報じられ、リスク回避が後退したことからクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が反発。

 しかし米国側からは「撤退は確認できない」との報道で、その巻き戻しの動きになりました。

 2月21日(月)は「マクロン仏大統領が米露首脳会談を提案」し、それを米国が受け入れたことでリスク回避が後退。

 しかしロシア大統領府が、「米露首脳会談の具体的な計画は無い」と報道されリスク回避となりました。ただ「いつでも会談を設定できる」とも報じられていたことで、リスク回避の動きも小さく終わっています。

 まだヘッドラインだけで乱高下する動きが続くと思われ、2月24日(木)は米露外相会談が予定されていることもあって、要人発言には注意が必要です。

(※2月21日、ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部にあるドネツク州とルガンスク州の親ロシア派が実効支配する一部地域の独立を承認する大統領令に署名。その後、地域の平和維持のために軍の部隊を派遣するようロシア国防省に指示したと報じられています。

世界の通貨VS円 日足
世界の通貨VS円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 ただ地政学リスクの動きは、トレンドが形成されることは少ないため、今後も横ばいの動きが続くことになりそうです。

 金融市場はAIがヘッドラインに反応しているだけになっており、市場参加者は様子見している人も増えてきています。

 多くの通貨ペアではトレンドがないため、様子見でもいいのではないかと思います。

 このウクライナ情勢を材料とした動きが終われば、次は3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)が重要になってくるのではないかと思います。

 利上げ幅としては0.25%は確実で、0.50%の利上げ幅の可能性もあります。

 ただそれ以上に、6月~7月頃に行われる可能性があるQT(量的引き締め)の方が重要だと思います。

大きく動くときはネジレや歪みが解消されるとき。今も、見方によってはネジレもしくは歪みが起きている状態

 直近の相場から外れますが、まだ私がトレードの勉強中のときに、大先輩から「大きく動くときはネジレや歪みが解消されるとき」と聞きました。

 その当時はあまりピンとこなかったですが、トレードをしていくうちに、数年に1回ぐらいの頻度で、ネジレが解消される大きな動きが発生していることに気づきました。

 たとえば、SNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])ショックがそれにあたります。

 SNBがユーロ/スイスフランを1.20フランで買い支えしていたのですが、突然それをやめたことで、ユーロ/スイスフランが暴落しました。

【参考記事】
ユーロ/スイスフランが約3800pips大暴落!スイス中銀が防衛ラインの撤廃を発表!(2015年1月15日公開)

 最近の例では、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])がYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)を行っていましたが、これを突然やめたことで金利が急騰しました

 そして今回は、2020年のコロナショック以降、主要な中央銀行は異次元の金融緩和を行い、それによって株式市場は上昇トレンドとなりました。

NYダウ 週足
NYダウ 週足

(出所:TradingView

 実体経済はそこまで改善したわけではないですが、金融政策によって株式市場は上昇していることになります。

見方によっては、ネジレもしくは歪みが起きている状態、とも言えます。

 今回は株式市場になりますし、いきなりすべての金融緩和をやめるわけではないため、急落するようなことはないと思いますが、米国株はまだ下がる可能性があるように思います

 特にナスダック総合指数などは下がりやすいように思います。

ナスダック指数 週足
ナスダック指数 週足

(出所:TradingView

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米国株の戻り売り相場が続く中で、時折円高の動きが出るか。目先は引き続き、もみ合いを想定

 それでは為替市場は金融緩和策によって何が歪められたのか、そこを考えるのが重要なのだと思いますが、ただ各国が同時に金融緩和策を行ったこともあり、それによって偏った動きが出たような感じでもなさそうです。

 そうなると、株式市場のリスク回避の動きに連れる程度ではないかと思います。

これからまだ米国株は戻り売りの相場が続くと思いますが、それに連れて時折円高の動きが出てくるのではないかと思います。

 目先に関しては、先週(2月14日~)に引き続きもみ合いの動きを想定しています。

世界の通貨VS円 日足
世界の通貨VS円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 ヘッドラインで乱高下する動きになるため、無理にトレードするような場面ではないと思いますが、これが終われば次はFOMCが注目されると思いますので、それに変わるまでは動きは期待できないように思います。

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