米ドル/円は137.75円まで上昇。参議院選挙の自民党勝利、黒田総裁の追加緩和発言が材料に
7月8日(金)に安倍元首相が亡くなりました。
現代の日本での出来事とは思えず、非常に衝撃を受けました。
ご冥福をお祈りいたします。
金融市場としては、日銀の金融緩和政策は継続されることから、この報道で大きく動いていませんが、報道があった瞬間は日経平均は下がり、為替市場は円高に動きました。
そして週明けは、参議院選挙で自民党が勝利したことや、黒田総裁が必要なら追加緩和を行うことを発言しており、米ドル/円は137.75円まで上昇しました。
(出所:TradingView)
ユーロ/米ドルは超長期の1.0350ドルのサポートゾーンを下抜け、1.0034ドルまで下がりました。
(※編集部注:筆者執筆時点では1.0051ドルが安値でしたが、その後、編集時点(東京時間7月12日早朝)で1.0034ドルまで安値を更新していたため、本文に記載のレートを変更しています)
【参考記事】
●米ドル/円の今週の予想レンジは133.70円~136.70円。米ドルは、米ドル高が継続するか反転するかの、重要な水準に(7月5日、バカラ村)
(出所:TradingView)
ユーロ/米ドルは1.06ドル台の上値が重かったこともあり、そのまま重要なサポートを下抜けてきたことになります。
今週は米CPIの結果に注目。インフレがピークとなれば、パウエルFRB議長は利上げペースを緩めることができる
今週(7月11日~)は13日(水)に米国のCPIの発表があります。
市場の注目材料は「インフレ」と「リセッション(景気後退)懸念」になるため、このCPIの発表は非常に重要となります。
インフレがピークとなれば、パウエルFRB議長は利上げペースを緩めることができます。
前回(6月10日)のCPIでは、高い数字が出たことで、翌週(6月13日~)15日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)まで急激に大幅利上げを織り込む動きとなったこともあり、今回も重要な内容となります。
7月27日(水)のFOMCでは、今の時点では0.75%の利上げ予想となっていますが、まだ2週間ほど先になるため、この予想も変わってくる可能性は十分にあります。
7月12日(火)には、日米財務相会談が行われる予定となっています。
イエレン財務長官も来日しており、為替に関しても話し合われるのではないかともいわれています。
ただ、実弾介入は米国から容認されることはないと思うため、発言として考えられるのは、「急激な変動は懸念する」という内容が出る程度だと思います。
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円安が止まっているが、米ドル高トレンドは継続。米ドル一強相場が続いている
先週のコラムに引き続き、円安相場は止まっていますが、米ドル高トレンドは継続しています。
【参考記事】
●米ドル/円の今週の予想レンジは133.70円~136.70円。米ドルは、米ドル高が継続するか反転するかの、重要な水準に(7月5日、バカラ村)
米ドル一強相場が続いていることになります。
ユーロ/米ドルはパリティ(1ユーロ=1.0000ドル)を目指す動きが続いており、反発したとしても1.0350ドルはレジスタンスラインとなるため、戻り売りの相場となりそうです。
(出所:TradingView)
ユーロ/米ドルだけでなく、英ポンド/米ドルなどでも米ドル高を予想している金融機関があり、まだ米ドル高のトレンドは続きそうです。
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米ドル/円の下値はしっかりしているイメージ。135円台ミドルをストップにして、買い方向のトレードで
米ドル/円は、先週(7月4日~)は136.00円を中心とした小動きの週となりましたが、選挙も終わったことから動きが出てきており、こちらもまだ米ドル高が続きそうです。
4時間足やそれよりも短い時間軸では、安値134.26円から次の安値134.74円、これを結んだ134.95円で先週(7月4日~)はサポートされたこともあり、下値はしっかりしているイメージです。
(出所:TradingView)
米国のCPIの発表で動きが変わる可能性もありますが、135円台ミドルをストップにして買い方向のトレードを考えています。
136円を割れるような動きになると、7月11日(月)の日足の陽線がなかったことになるため、その水準が割れるまでは買い方向でいいのではないかと考えています。
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