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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

日銀はどこまで日本人を貧乏にすれば気が済むのか?
この10年で、日本経済はマイナス40%の成長!? 政治
的に金融緩和政策は限界、円安で日本は難問に直面

2022年09月15日(木)09:39公開 (2022年09月15日(木)09:39更新)
志摩力男

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

YouTube動画「週刊!志摩力男」では、志摩さんがその日のコラムの内容からより注目しているテーマをピックアップし動画で解説します。動画を視聴して、もっと知りたい!と思った人は、続けてコラムをご覧ください。

週刊!志摩力男

値上げの10月「オクトーバー・ショック」がやってくる。円安倒産による「円安不況」もありえる

値上げの10月がやってきます。

値上げ画像

(出所:NHK)

 NHKを始め、多くの報道機関が報じるところでは、10月1日(土)に6000品目を超える商品の値上げが予定されているとのことです。まさに値上げの10月。「オクトーバー・ショック」と言っても良いかもしれません。

 輸入企業は売上の減少を恐れ、円安によるコストの増加を転嫁できませんでした。下半期入りをきっかけに価格転嫁を進めていますが、それでも円安によるコストの増加がすべて転嫁されているわけではありません。

 物価上昇は、消費増税と同じで、消費にはマイナスです。輸入企業の中には業績不振に陥るところもあるかもしれません。「円安は総合的に見れば日本経済にプラス」、日銀の黒田総裁が繰り返し使う言葉ですが、円安倒産が増えてくると、「円安不況」もありえます。

値上げの10月「オクトーバー・ショック」が始まる。黒田総裁は「円安は総合的に見れば日本経済にプラス」と言っているが… (C)Bloomberg/Getty Images

値上げの10月「オクトーバー・ショック」が始まる。日銀の黒田総裁は「円安は総合的に見れば日本経済にプラス」と言っているが… (C)Bloomberg/Getty Images

 米国におけるiPhoneの価格は、このところ変化はありません。iPhone11proから最新のiPhone14proも最安値は999ドルからスタートします。しかし、日本における価格は税込みで11万7480円から14万9800円へと3万円以上値上がりしています。円安の影響です。

シリーズごとのiPhone価格(米ドル&日本円)

※筆者提供

 仮に今、1米ドル=80円であればiPhone14proの価格は税込みで8万8000円ほどとなり、ずいぶん安く感じます。我々は差額の6万円超を他の消費に回すことができます。

アベノミクスで日本経済は復活したと言われるが本当なのか?違う視点で見るとまったく違う世界が浮かび上がる

 アベノミクスで日本経済は復活したとよく言われます。しかし、米ドル建てで見るとどうでしょうか。

 日本のGDPは長い間500兆円から560兆円の間にあります。確かに、安倍首相がアベノミクスを始める前、2011年の日本のGDPは500兆円程で、新型コロナウイルス前の2019年には556兆円に増えています。

日本の名目GDP

※筆者提供

 しかし、米ドルで見るとまったく違う世界が浮かび上がります。2011年の米ドル建ての日本のGDPは6.5兆ドル(1米ドル=76.89円換算)、現時点では3.8兆ドル(1米ドル=144.50円換算)ほどになります。

米ドル建ての日本のGDP

※筆者提供(当時のレートで換算)

3.8兆ドルは衝撃的な数字です。米ドル建ての日本のGDPは長い間4兆ドルから6.5兆ドルの間を行き来していましたが、ついに4兆ドルを割り込みます。米ドルで見ると、6.5兆ドルから3.8兆ドルへと、2.7兆ドルも減少しているということは、10年間でマイナス40%成長だったということです。

 この間、米国のGDPは15兆ドルから25兆ドルへと成長しました。日本のGDPの6倍以上です。中国は7.5兆ドルから18兆ドル、日本の4.5倍です。

 2011年に日本と中国のGDPは逆転しましたが、いつの間にか日本は中国の4分の1以下となりました。この小さくなった日本を、習近平氏はどのように見ているのでしょうか。かつては、中国の数倍大きかった日本ですが、今は視界から消えているのではないでしょうか。

 日本の防衛費をGDPの1%から2%に拡大したとしても(また、それはとても不可能に見えますが)、中国から見ると、10年前の半分でしかありません。国防のためにも、経済成長が大切です。

日銀は日本人全員を貧乏にする気なのか?日本は難問に直面している

 日銀は、日本人全員を貧乏にする、この自虐的な金融緩和政策をいつまで続けるつもりでしょうか。

 「根強いデフレマインドが払拭するまで」といいますが、ゼロ金利を何年続けても、円の価値が半分になっても、デフレマインドは払拭されず、むしろつくづく日本は貧乏になったなと感じます。デフレマインドはむしろ強化されています。金融政策でその点を変えるのは不可能なのでしょう。

 デフレマインドはどこからくるのか。将来への不安、長年の経済不振からなのでしょうが、それは人口の高齢化に対処できていないからであり、政治が解決策を見つけるべきです。金融緩和を続けても、円安で日本人が貧乏になるだけです。

世界の通貨VS円 月足
世界の通貨VS円 月足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 そろそろ、政治的に金融緩和政策は限界でしょう。しかし、どう変えるのか、少し変えたところで円安は止まるのか?

 日本は難問に直面しています。


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(出所:志摩力男Youtubeチャンネル「為替介入を狙うヘッジファンド!米ドル/円の買い場に!英ポンドにまだ下落余地があるのか? 【月刊!志摩力男10月号】」より)

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