米ドル/円の注目は9月27日の自民党総裁選! 高市経済安全保障担当相「金利を今、上げるのはあほやと思う」
みなさん、こんにちは。
円関連での今週(9月23日~)の注目は、9月27日(金)の自民党総裁選の投開票です。
なぜなら、政府と日銀は2013年1月22日(火)に、「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携について」という共同声明を発表しているからです。
つまり現在、政府は日銀と共同声明を結び、デフレ脱却に向けて協力することになっているわけです。
そのため、自民党新総裁のスタンス次第で日銀の政策運営に影響を及ぼす可能性が高まっています。
その中心にいるのが、高市早苗経済安全保障担当相。
支持動向調査で、高市さんと競る石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相はいずれも、基本的に日銀の独立性を尊重する姿勢を示しており、日銀への影響は限定的でしょう。
一方、高市さんは「金利を今、上げるのはあほやと思う」とインターネット番組で持論を展開し、政策正常化を進める日銀をけん制しています。
よって、高市氏が勝つかどうかが重要なポイントとなっています。
有名なエコノミストの武者陵司さんも、高市新総裁ならアベノミクス相場の再現となり、日経平均は10万円が見えてくるとレポートしているようです。
よって、米ドル/円は、9月27日(金)の自民党総裁選の投開票に注目です。
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英ポンド/米ドルが2年ぶり高値。英ポンド強気派が増えており、思わぬ急落に警戒
一方、他通貨での注目は英ポンド。
今月(9月)のFRB(米連邦準備制度理事会)は0.50%という大幅な利下げを実施したにもかかわらず、BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])は金利を据え置くという決断をしています。
そのため、英ポンド/米ドルは1.3430ドルという2022年3月以来の高値まで到達しています。
(出所:TradingView)
本稿執筆時点で今年(2024年)、米ドルに対して主要10通貨の中で最も高いパフォーマンスを記録しているのが英ポンド。
英ポンド/米ドルはさらなる上昇が期待されており、ゴールドマン・サックスは1.4000ドルまで上昇するという予想を出しているようです。
一方、ステート・ストリート・グローバル・マーケッツやジェフリーズのストラテジストらは、この上昇は脆くなっていると指摘しています。
彼らによれば、上半期の英国の成長鈍化と、10月には緊縮的な労働党予算が控えているため、先行きには陰りがでており、BOEが金利引き下げのペースを速める可能性が高まっているとしています。
ステート・ストリートの欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)マクロ戦略部門の責任者であるティム・グラフ氏は「最終的には、3〜6ヶ月後にはポンドはドルに対して下落する」とコメント。
(出所Bloomberg)
前述のように、ゴールドマン・サックスが英ポンドの買い推奨を出したことで、英ポンドの強気派が増えていること。
加えて、個人的に見ているシーケンシャルチャートでも、英ポンド/米ドルは日足ベースで、9月25日(水)にトップアウトを示唆していることから、調整による英ポンドの反落に警戒しています。
米ドル/円は、9月27日(金)の自民党総裁選の投開票で、高市氏が勝つかどうかがポイント。
英ポンドは上半期の英国の成長鈍化と、10月にBOEが金利引き下げのペースを速める可能性が高まっているため、思わぬ急落に警戒です。
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