みなさん、こんにちは。
10月に入って、すっかり秋らしい様子になってきました。食べ物がおいしい季節となってきましたので、楽しみですね。
■欧州の国の格付けがさらに格下げされる可能性も
さて、世界経済ですが、相変わらず状況はよくありません(「ギリシャ・デフォルトの可能性は十分ある。少しユーロが買われても安心してはダメ!」など参照)。
米国の大手格付け会社であるムーディーズ・インベスターズ・サービスは10月4日(火)に、イタリア国債の格付けを3段階引き下げ、「A2」にすると発表しました。
ムーディーズがイタリア国債を格下げしたのは約20年ぶりのことであり、また、一度に3段階という大幅な格下げとなったことは衝撃的でした。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
さらに、 同社はこれからも、ヨーロッパの国の格付けが格下げされる可能性はあるとも言っています。
■米国の追加金融緩和の可能性が高まった
アメリカのほうも、経済の病気は長引きそうな気配です。
FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長は、上院・下院合同の委員会の場で「米国の景気は現在、腰折れに近い状態にある。我々は景気後退局面に逆戻りしないように対応する必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」と発言しています。
「腰折れに近い」なんていう言葉を中央銀行のトップが使うのは異例のことで、よほど危機感を持っているのだなということがわかります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
追加の金融緩和の可能性も高くなってきました。
また、中国では、物価の上昇が一向に収まらないのが心配材料となっています。
中国の株式市場はこれに対して非常に敏感になっていて、代表的な株式指数である上海総合指数は年初来で15%も下落しています。
■変わらずに、円高傾向が続きそうだが…
このような状況が続いていますので、相場見通しを変えるつもりはまったくありません。変わらずに、円高傾向が続くということです。
特に、ユーロと英ポンドが弱い。そして、世界的に景気が落ちてきているため、資源国通貨にもマイナスの影響が出てきています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 vs 円 4時間足)
ただ、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)のチャートを見ると、下落のスピードが速いため、ここからはいったん逆方向に向かう可能性を考えておいたほうがよいと思います。
トレードの戦略を練るときは、方向とタイミングが重要です。方向が合っていても、タイミングを間違えると、逆に損をしてしまうことがよくあります。
トレンドラインを引いたり、他のテクニカル分析なども参考にしながら、タイミングをしっかり計ってください。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
ユーロ/円を例に出して考えてみると、上にトレンドラインを引いて103円台当たりが1つのポイントゾーンだということが、ある程度見て取れると思います。
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