そこで、20ポイント以上は離れたところに、ロスカット注文を設定するなどの工夫をするのです。
当然、その分損失が大きくなりますから、そこはポジションの大きさを少し抑えるなどの工夫をすれば良いと思います。
■円高材料にあまり反応せず、円安方向へ向かう
ところで、セミナー等で中期見通しを話すことがありますが、私は、どちらかといえば、円安方向に向かう可能性のほうが高いと述べています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 日足)
それは、先週のコラムでもあるとおり、ポジション動向を見る限り、円高方向に対する備えがかなりできているからです。
【参考記事】
●IMF・世銀総会で経済成長率を下方修正。それでも極端な円高にはならないとみる!(10月11日、今井雅人)
つまり、円高の材料が出てもあまり円高に反応しない状況にあるということです。むしろ円安要因が出てきたほうが、市場は敏感に反応すると感じています。
もちろん、世界経済の状況がまだ不透明であり、株高・円安環境に向かい始めているとは思っていません。
しかし、たとえば、米国経済の2つのポイントだと以前から主張している雇用環境と住宅市場において、米失業率が7.8%にまで低下したり、9月の住宅着工件数が急増したりなど、明るめの材料も出てきています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
【参考記事】
●米景気回復のカギは雇用環境と住宅市場。住宅着工が弱く、米ドルは戻り売り継続!(2011年5月26日、今井雅人)
●行き過ぎで戻すも、売り圧力強いユーロ!米住宅市場は回復の兆しが見え始めた?(8月2日、今井雅人)
●米ドル安・円高傾向だが、米国株は上昇。米国株が強い3つの理由とは?(8月9日、今井雅人)
●米雇用統計が好調なら追加緩和見送りか。米ドル/円、豪ドル/円は少し買ってOK!(9月6日、今井雅人)
こうした指標が出てくると、市場は素直に反応します。
また、ムーディーズがスペインの格付け引き下げを見送ったことで、ユーロがかなり上昇するなど、「ネガティブではない程度」の材料にも反応するということは、悪い材料より好材料に反応しやすいことを示しているとも言えます。
ポテンシャルは円安方向という基本的な見方は、このまま維持しておきたいと思います。
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