■これまでの円安、株高トレンドは続かない可能性高い
ところで、9月17日(木)に、日銀が「資金循環統計」を発表しました。
その中身を見ると、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)やその他の公的年金では、4-6月期に、日本株は4068億円程度の売り越しとなっています。
一方、外貨資産に関しては、海外の債券や株式は、2兆1500億円程度買い越しています。
この動きを見る限り、若干の円売り圧力はあったものの、全体的には大きなポートフォリオの変更は、ほぼ終わっていることが改めて確認できます。
【参考記事】
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
●驚きのGPIF資産残高構成。もう、玉切れで株高・円安の流れが変わる可能性も…(4月2日、今井雅人)
●金融市場に衝撃が走った3つの要因とは?ドル/円は年内に120円まで上昇の可能性(2014年11月6日)
●GPIF運用委員長大胆発言と海外勢の買い?株高の影響で円安トレンド形成の流れへ(2014年6月5日、今井雅人)
そうなると、これまでの円安、株高のトレンドが続かなくなってくる可能性が高いということが、数字上でも確認できると思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
(出所:株マップ.com)
■中国株の大きな下落局面は終了!
なお、中国株式に関してですが、これは前から申し上げているとおり、すでに大きな下落局面は終わったと思っています。
【参考記事】
●中国がバブル崩壊を認めたことの意味は? レンジ入りの米ドル/円はFOMC待ち!(9月10日、今井雅人)
これから当面は、低位でのもみ合いの展開に移ってきたということでしょう。
そういう意味では、中国株の動きの影響で日本の株式市場や円相場が大きく動くという状況にもないと思っています。
これらの市場環境を全体的に鑑みれば、相場のレンジが狭くなってきたという認識でトレードに臨む時期ではないでしょうか。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)