■9月21日(水)に日銀会合とFOMC
9月21日(水)、この日が今月もっとも注目される日となっています。FOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合が、同時開催される日です。
決して、申し合わせて同じ日に開催されるワケではなく、日本ではその前後が敬老の日と秋分の日で祝日となっている関係から、偶然、同じ日になっているのです。
ただ、どちらも今月の会合で、新しい金融政策が決定されるかどうかが注目されているので、結果的に9月21日(水)は非常に重要な日となりました。
■米雇用統計は、まだ市場に利上げ期待が残る結果に
まずは、FOMC。
8月26日(金)、米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「ここ数カ月で利上げの環境は整ってきた」という趣旨の発言をしたことで、利上げ期待が高まっていました。
イエレンFRB議長は、これからの経済状況を見て判断することになるとも述べていたので、当然のことながら、経済指標の結果に注目が集まりました。
【参考記事】
●雇用統計後のドル/円は100円割れ!?105円!?下旬の日銀会合次第では95円の可能性も(9月1日、今井雅人)
その中で、先週末9月2日(金)に発表された米雇用統計8月分は、注目の非農業部門雇用者数変化が前月比15.1万人の増加と、予想の18万人増加を下回ってしまいました。
失業率や平均時給も、軒並み予想を下回る弱い数字となりました。
ただ、前月分の数字が2万人上方修正されるなど、極端に悪いワケでもなかったので、まだ市場には利上げ期待は残ることになりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■ISM非製造業6年ぶりの低水準! ドル/円101円台前半へ
しかし、9月6日(火)に発表されたISM非製造業景況指数の8月分は51.4と、なんと6年ぶりの低水準に終わってしまい、市場に衝撃が走りました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
これで一気に利上げムードが後退し、為替市場でも一気に米ドル安が進行しました。米ドル/円も一時104円台にまで上昇していましたが、101円台前半にまで戻ってしまいました。
一目均衡表を見ると、雲の下限で頭を抑えられて、一気に下落するという綺麗な形となっています。
(出所:ヒロセ通商)
次に、日銀です。日銀は…
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