■ユーロ/円は下落トレンド入りで、120円割れへ
そして、「株安・円高の流れ」の中での注目は、円絡みの通貨ペア、米ドル/円、もしくは、クロス円です。
クロス円の中でも注目は、ラガルド総裁が通貨(ユーロ)高に言及しているユーロ/円になります。以下は、ユーロ/円の週足チャートです。
(出所:Bloomberg)
一時、200週移動平均を上抜けて、上昇トレンドに入ると思わせる局面もあったのですが、ユーロ/円も9月1日(火)に高値である127.08円に到達して以来、反落。
本稿執筆時点では、6月5日(金)の高値である124.43円を割り込み、一時、123.31円まで下落しています。
筆者の使用しているオシレーターであるTDシーケンシャル(※)の日足もトップアウトを示唆しており、ユーロ/円は120円に向けて下落中。
(※編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
FOMCが「長期にわたってゼロ金利を維持する」と表明したことにより、中長期での米ドルは軟調な流れ。一方、ECBがユーロ高懸念を表明したことにより、ユーロは反落する展開。
結果、必然的に円にプレッシャーがかかり、下落トレンド入りしたユーロ/円に注目です。
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